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18世紀初頭のロンドンを舞台とした『Molly House』ってどんなゲーム?【Crowdfunding 2023年10月 気になるプロジェクト①】

どうも、Duckです。
ちょっと前に初めて対面で『Pax Pamir』をプレイしました。
何度かオンラインでも遊ばせてもらったのですが、そのときはなかなか全体が把握しきれず、本当の意味で面白さを理解するには至りませんでした。
ですが、対面でのプレイを経てどっぷりとハマれたように思います。
今回は、そんな『Pax Pamir』の製作元であるWehrlegig Gamesの新作をご紹介したいと思います。
毎回、好みが分かれる作品を発行している注目作。
ご興味がある方は是非参考にしてみてください。


【Molly House】

https://boardgamegeek.com/image/7746052/molly-house

プレイ人数:1〜5人

プレイ時間:45〜90分

メカニズム:Hidden Roles, Multi-Use Cards, Push Your Luck, Semi-Cooperative Game, Set Collection

BGG Weight:不明

デザイナー:Jo Kelly, Cole Wehrle

アーティスト:Rachel Ford

パブリッシャー:Wehrlegig Games

クラウドファンディング:Backerkit

キャンペーン期間:11月11日迄

参考リンク集:

概要

18世紀初頭のロンドンにあった同性愛者や異性装同士の出会いを目的とした酒場を題材とした作品です。
プレイ時間は45〜90分の中量級で、想像していたよりも短め。
デザイナーはJo Kelly氏とCole Wehrle氏です。
Jo Kelly氏の過去作は『Wibbell++』と『Dwindell』の2本のみ。

https://boardgamegeek.com/image/5071332/wibbell

正直、デザイナーとしての実力は未知数としか言いようがありません。
一方、4つの派閥に分かれて殴り合う『Root』や、19世紀のアフガニスタンを舞台に支配権をかけて戦う『Pax Pamir』など、マルチ要素の強い作品に定評あるCole Wehrle氏も関わっています。

https://boardgamegeek.com/image/3799727/root
https://boardgamegeek.com/image/4503733/pax-pamir-second-edition

Cole Wehrle氏のファンは日本にも多く、そう言った意味でも注目作と言えますね。
アートワークを担当したのは2019年からフリーランスのイラストレーターとして活躍するRachel Ford氏です。
ボードゲームのイラストを手がけるのは今作が初めてではありますが、18世紀の絵画を彷彿とさせるイラストは雰囲気にも合っており、素晴らしいですね。

https://boardgamegeek.com/image/7797126/molly-house

パブリッシャーは歴史テーマのゲームを発行 しているWehrlegig Games。

https://boardgamegeek.com/image/5082606/wehrlegig-games

こちらのパブリッシャーから発行された過去作は先ほども紹介した『Pax Pamir』と、東インド会社を題材とした『John Company』の2作のみでした。

https://boardgamegeek.com/image/6075657/john-company-second-edition

こちらのパブリッシャーが携わった作品が完成までに要した期間について、『John Company』を例にして調べてみました。
『John Company』は当初2022年3月完成予定としてプロジェクトが進行していましたが、実際は6月下旬からフルフィラメントが開始されたようです。
予定より遅れはしていますが、あれだけ色々なプロジェクトが遅れている中で3ヶ月の遅延で済んでいるのはかなり凄いんじゃないでしょうか。
今回のプロジェクトは予定通りに完成することを祈っています。

ルール

本作は4ラウンド(週)を通して手に入る「喜び」を最も多く集めたプレイヤーが勝者となります。
この「喜び」はカードのプレイや評判から得ることができます。
ただ、「喜び」を集めるのは簡単ではありません。
その要因として巡査(当時の警察)による取り締まりによって、得点源であるカードの公開を求められた結果、状況によってはペナルティとなるトークンを獲得しなければならなくなるからです。

https://boardgamegeek.com/image/7797127/molly-house

このゲームには密告者も登場します。
密告者は他プレイヤーと勝利条件が異なり、モリ-ハウスが閉鎖されると勝利となります。
ただし、ゲーム中に密告者であることが他プレイヤーにバレてしまうと告発され、動きが制限されてしまうようなので注意しながら暗躍できる、面の皮の厚さが求められそうですね。

各ラウンド(週)は4つのフェイズで構成されています。
まず、最初のフェイズではボード上に配置された駒を動かし、アクションを実行していきます。

https://boardgamegeek.com/image/7797125/molly-house

このラウンド中に一定数の巡査カードが場に出る、もしくはすべてのプレイヤーがマップにある自身のホームマーカー上で「Go Home」を選択することで次のフェイズへと進行していきます。
次のフェイズは評判の得点計算となります。
全てのプレイヤーは評判カードを公開して、得点を加算していきます。
続いて、ゴシップフェイズです。
このフェイズでは早期ゲーム終了条件を満たすか否かを判定します。
ここで条件を満たしてしまうと、密告者以外のプレイヤーは敗北となってしまいます。
最後に次のラウンドの準備を行い、これを4周繰り返していくようです。

その他

プレッジは本体のみ($60)と、過去2作品の同梱版($230)、アドオンのみ注文できる3種類となります。
本作の定価が$75なので、興味があるなら少しでも安い内に手に入れたいものですね。
ちなみに選択できるアドオンは本作のメタルミニチュア($30)や専用スリーブ($10)、その他にも過去作のメタルコインなども選択できるのがうれしいところ。
個人的にはメタルミニチュアに興味あるのですが、元の木製駒でも十分な気もしますね。
日本までの送料は$22と予想していたよりは抑えめといった印象。

まとめ

如何だったでしょうか。
少しでも参考になっていたら幸いです。
実のところ10月は気になる作品が山のようにあったのですが、なかなか余裕がなくて紹介できていません。
もしかしたら、11月にそこら辺の作品にも触れられたらとも思っていますので、うっすら期待してもらえればと思います。
では、次回の更新でお会いしましょう…


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