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もしビートルズが解散しなかったら #1970~1972

さて、noteでの初投稿であります。

まずは吉田拓郎氏の全アルバムレビューを開始しようと思いましたが、Yahoo! ブログが閉鎖するとの由を知り、数年前に運営してましたブログの記事をもう一回掲載してみることにしました。

ということで、まずは「もしビートルズが解散しなかったら」です。全3回、元の記事からさらに内容を推敲してお送りいたします。

今回は1970年から1972年まで。

70年4月、ポールは自身のソロアルバムをビートルズの「Let It Be」にぶつけようとするも、他のメンバーや関係者からのバッシングもあり断念。
メンバーの中で最初に脱退を決意していたジョンも、ジョージの「ソロ作を持ち寄って活動すればいいのでは」という提案に賛成。
ここにビートルズ存続が決定し、5月に正式にアナウンスされる。

再結成にあたる特徴として真っ先に挙げられるのは、レノン=マッカートニーのクレジットを解消したこと。さらには、シングルのB面はアルバムに収録しないという「縛り」のようなものも自然にできた。

再結成ビートルズの第一弾は、シングル「Instant Karma! c/w Wah-Wah」。ビートルズの新たな船出を印象づけた。

同年11月、14枚目となるアルバムを発表。

The Beatles / All Things Must Pass

A1. Instant Karma!
A2. My Sweet Lord
A3. Everynight
A4. I Found Out
A5. Early 1970
A6. Isolation
B1. Beware Of Darkness
B2. Maybe I'm Amazed
B3. Love
B4. Junk
B5. All Things Must Pass
B6. God

アルバムに合わせてシングル「My Sweet Lord c/w Well Well Well」を発売。年をまたぎ全米首位に居座るメガヒットとなる。「Something」に次ぐ二曲目のジョージによるナンバーワンヒットとなった。

強力なシングルとの相乗効果もありアルバムは13週連続でビルボートでトップを保持。再結成という話題性はもちろん、その強力な内容から今でも「70年代のロックの記念碑」と評され名盤として広く認知している。

年末にはアルバムからの3枚目のシングル「Maybe I'm Amazed b/w I Live For You」を発売した。

1971年は4人にとって特別な年となった。

皮切りは、4月に発売されたシングル「Imagine c/w Monkberry Moon Delight」。これはジョンの死後に再発された盤と合わせ、ビートルズ史上最も売れたシングルとなった。

そして6月にはレノン=マッカートニーの確執が現れた攻撃的な両A面シングル「Too Many People / How Do You Sleep?」を発売。お互いを非難し合う内容は大きな物議を醸したが、2人は「これをシングルにして発表することで過去と決別する意図があった」と後に語った。

また、この頃からライブ活動の再開案が浮上する。最終的にジョンとジョージの反対で実現はなされなかったものの、同年8月に一回限りの「バングラデシュ難民救済コンサート」が行われた。コンサートからシングル「Bangla Desh c/w Working Class Hero」が発売。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだった。

コンサートの模様は9月にアルバムとして発売。多くの著名なアーティストが結集したロック史上最大級のコンサートとなる。アルバムも6週一位となる。

そしてトドメの一撃が、10月末に発表された15作目のオリジナルアルバムだった。

The Beatles / Imagine

A1. Imagine
A2. Another Day
A3. Jealous Guy
A4. Ram On
A5. Dear Boy
A6. Isn't It A Pity
B1. It Don't Come Easy
B2. Heart Of The Country
B3. Apple Scruffs
B4. Gimme Some Truth
B5. How?
B6. The Back Seat Of My Car

(ジャケット写真はこちらから使わせてもらいました。)

アルバムに合わせてシングル「Another Day c/w Ballad Of Sir Frankie Crisp」が発売。
アルバムも12週首位を保持し、前作に次ぐ記録的なメガヒットとなる。

12月にはアルバムからの第三弾「It Don't Come Easy c/w Hi Hi Hi」が発売。リンゴ曲初の一位を獲得した。

バングラデシュ難民救済コンサートの大成功などで勢いに乗る彼らは、72年2月、シングル「Power To The People c/w Dear Friend」を発売。三週全米一位を記録。

さらには6月に「My Love c/w Art Of Dying」を発表。ポールによる甘美なバラードは「Let It Be」以来だ、とも言われ大ヒット記録した。

同年8月、16枚目のオリジナルアルバムを発表する。

The Beatles / Tomorrow

A1. Power To The People
A2. My Love
A3. Photograph
A4. One Day (At A Time)
A5. What Is Life
A6. Uncle Albert ~ Admiral Halsey
B1. Tomorrow
B2. Behind That Locked Door
B3. New York City
B4. My Love *
B5. Little Lamb Dragonfly
B6. Oh Yoko!

(*…ジョンの「Oh My Love」の改題。同じアルバムにポールによる「My Love」があるので、2人の対比を狙いました。)

アルバムに合わせてシングル「What Is Life c/w I Don't Want To Be A Soldier」が発売され、ジョージにとって四曲目のナンバーワンとなった。

10月にはシングル「Photograph c/w Give Ireland Back To The Irish」もトップとなり、一つのアルバムからメンバー全員の全米一位曲を輩出するという離れ業を成し遂げた。

また11月にはクリスマス用の大々的なシングル「Happy Christmas (War Is Over) c/w Mary Had A Little Lamb」を発売。これは翌年のアルバムに収録されることになる。今なおスタンダードとして親しまれている名曲である。

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