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Mayones Caledonius6の写真を少し

メイワンズを使用しての疑問を解決すべく、やっと裏蓋を開けました。

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開けたら配線が非常に多かったので、これを見てもわかりませんでした。

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知りたかったことは2つあって、ひとつはプリアンプとLEDの電源をどのように供給しているかというところ。バッテリーボックスは2箇所に分けてあります。普通1つがプリアンプ用、もう1つがLED用と思いますが、LEDを備えないカレドニアスにも同じように2個積めるようになっているので混乱します。結局、配線を見てわからないのでバッテリーをひとつずつ外したり付けたりして確認したところ、シンプルにお尻に近い方がLED用、ネックに近い方がアクティブサーキット用と、それぞれをオン・オフする2個のスイッチと同じ並び順に接続されていました。このことでオリジナルプリアンプは9Vでランニングしていることがわかりますが、他のカレドニアスは18Vなのかな、以前はAguilar OBP-3なども使用されていましたので、18V対応設計といったところでしょうか。そんなわけで、あくまで推測ですがオプションのLEDを付けちゃうとプリアンプは9V駆動になってしまうのではないかと思います。

LEDはこんなです。ISO200 4.0F 0.5sにて。

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これを点灯させないとサイドポジションが無いも同然(全然見えない)なので、周囲が明るかろうが暗かろうが点さないわけにはいきません。従って指板面も常時光るということになり、あいつまたおかしなことやってる、と言われることになります。まぁかっこだけで相当インパクトありますから、そのついでに光っても大目に見てくれるかもしれません…。弾いてると自分の指が反射で光って感涙ものです。毎日がクリスマス!

正面とか木目とか、前にお見せしていますので今日は背後を中心に。

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スルーネックだからこそ可能なエグい抉れです。そのおかげでハイポジションがすこぶる弾き易い。6弦だからいいんですね。以前に5弦を弾いたことがあって、そこまで好印象でなかったのは、親指が延長ボディに当たってしまうからじゃないかと考えられます。このネック幅ならば親指は、あの厚みのある場所へ届くことはないから、シングルカットボディの弾きにくさは感じないですむのです。

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あと、ボディウィングのアッシュ材にシーラー(目止め)でコントラストを付けているので、木目がブラック塗装の上からでも確認できます。よく見ればフレーム杢も出ていて結構いい材なんじゃないの?と思います。これをこうやって隠すのがまたいいんですよね。これ見よがしは嫌いです。で、ネック材がウェンジであることもうっすら透けて見えます。鱗っぽいのは汚れではありません。木目です。

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造形もこうして見てみるとよく頑張ってます。ただ、中央の盛り上がってる部分はストラップで吊った時に胸に当たって肋骨が痛くなります。あそこが体に当たる部分となりますので逆Rの方が嬉しいですね。そこが凹んでストラップピン側が厚くなるような…。でもいいです。大丈夫です。言ってるだけです。

回路の収まるキャビティの方、もう一回見せます。こうなるとPU交換は自分ではやりたくないですね。復元できそうもない…。

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知りたかったことのふたつめ、パッシブトーン回路に使われているコンデンサーの値を調べようとしましたが印字は画像で確認できませんでした。

コネクタはノイトリックのロック式です。シールドを抜くのに、キャノンジャックみたいにノッチを押さなくてはなりません。かなり力がいるので素早い抜き挿しが私にはできません。しかしプラグとジャックの噛み合わせが抜群にしっかりしていて、こりゃトラブルフリーだわね。と段違いの性能差を見せつけられます。

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新品で買った嬉しさで付属のマニュアルを一通り読みました。念入りな説明は製作者の誇りの表れとばかりに、ちょっと感銘を受けました。メーカーの保証書には2017年と記載されています。ここは受注の段階でシリアルナンバーが確定する方式みたいです。完成時にナンバリングするメーカーもありますね。それによって生まれ年が変わってくることも少なくありません。妊娠がわかった時に命名されるか、出産してからか、といった違いです。そして、ポーランドからの忠告が書かれた紙が1枚、中国に代表される偽造メーカーが悪用しかねないので、あなたの楽器のシリアルナンバーは画像で公開してはならないと注意喚起されております。なるほど。だからネット販売のための商品画像でシリアルを隠したりするのか。ずっと不思議でしたが、そこまでやるレプリカを奴らは作ってくるのですね。勉強になります。

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もう一発彼らのプライドを示す画像を載せて本日は締めたいと思います。

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