5浪なんかせず入れる大学入っといた方がいい

 5年という月日は長い。自分で書いていて嫌になるが、僕はこれまでの人生の5分の1を浪人に費やしたらしい。その5年間は僕の人生に置いて最も中身がない時間だったが、同時に僕に傷を残した。傷は塞がらない。血だらけである。自損事故だが。

 断言できる。5浪するより今の実力で入れる大学に通った方がいい。浪人するとしても2浪までだ。人間は他人の存在しない環境では成長できないし、一人でいることに耐えられるほど丈夫じゃない。一度壊れたものは元には戻らない。破片を一つずつ拾って、組み直すしかない。「挫折を経験した方が強くなる」なんて言うが同じ挫折を何度も経験しても何にもならない。ただただ、折れやすくなるだけだ。


 ぶっ壊れて散らばった自分を拾い集めている最中の僕から、多浪している人に言えることは「別に志望大学に受からなくても楽しく過ごすことはできる」ということだ。ありきたりで何度も言われた言葉だろう。でも君たちがバカにしているかもしれない大学は、君が思うほど悪いもんじゃないかもしれない。一度入ってみてどうしても嫌だったら卒業してからでも受験はできる。しかし、そこにいけば少なくとも一人にはならない。一人になろうとしなければ。そこで一人になっても、また別のコミュニティに逃げればいい。でも逃げ場がないのだ。一人には。どうしようもない。
 
 大学に入って僕はすごく楽しかった。人といる時間はこんなに楽しいんだなと感動した。僕が人間好きであるというのはもちろんあるけれど。久々の人間だったから、距離感を間違えて何度も一人反省会はしたけれども。みなさんごめんなさい。

 別に大学じゃなくてもいい。バイトでもいい。とにかく人間関係が存在する場所に出てみた方がいい。自分が好きなものを好きな人が集まる場所に出向いてみてもいい。受験に限らず、失敗した時と同じことを続けていれば同じ失敗をする可能性が非常に高い。何度も失敗しているということは何かが間違っているのだ。自分自身のうち、自分でコントロールできる部分なんてたかが知れている。東大理三に入る人間だって、自分の性欲すらコントロールできないのだから。僕も気がついたらFANZAのセールでバイト代をふっ飛ばしていたりする。それくらいで済んで本当によかった。

 それでも、もし本当にその大学に入りたくてしょうがないならとりあえず一人で勉強するのをやめよう。誰かに手伝ってもらおう。お金を払って誰かに教えてもらってもいいし、僕に相談してくれてもいい。お金の発生しない範囲で相談を受けてもいい。(お金を払って相談してくれた人もいるのでそこは差を付けざるを得ない)

 勉強が自分よりもできる人に相談しよう。なにせ何度も失敗してるんだから。同じやり方をしたら同じ失敗をする。やめよう。僕みたいに「大学に受かっても嬉しくなれなくて鬱になる」みたいな精神状態になってまで行く価値のある大学なんてない。健康より優先されるべきものなどないのだ。壊れた自分を組み直すなんて経験、しない方がいい。どう考えたって、僕みたいになる人間は少ない方がいいだろう。



P.S. お金がほしいので、家庭教師は来年から時給2500円以上は取ります。26にもなると同級生が結婚したりする。めでたい。がんばって祝うぞ。

















あと壊れちゃった人は思い切ってバカみたいに休むとちょっとずつ治るかもしれない。思い切って休んでみたら傷、ちょっと塞がってきたよ。人間ってすごいね。あとね、ご飯ちゃんと食べて、ちゃんと寝て、ちょっと運動しろって教授が言ってた。えらいひと。いいひと。

 
 

 

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