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あなたに

MONGOL800の『あなたに』をMrs. GREEN APPLEが歌っているのを教えてもらった。 大切な人に教えてもらったから、すぐ聴いた。 多分どこかで耳か目にして、私を思い出して教えてくれたんだと思う。 その気持ちが一番嬉しかった。 とは言え、私は基本的に、オリジナルな人が歌う事を好む。 どうしても元々の人の方が完成形に思えてしまう。 トリビュート的なものも苦手な部類に入る。 否定しているワケでは決してない。 頭が硬直しているのだ。 でも、ミセスの『あなたに』は全然

    • そのままで

      noteを書く時、というのは、自分の中に積もってきた想いに区切りを付けたい、という事が多い気がする。 積もり積もった気持ちを文にして、書いて読んで消化する。消火かもしれない。 後で読み返した自分の何かに繋がれば良い。 隣の芝生は青いとは、巧く表現したもので、自分にはない他人を見て、人は羨ましくなるように出来ているらしい。 それによって自分を鼓舞したり、頑張る力になる時もあるだろうけど、 いつもそんなに強い気持ちを持っているのかは疑問ではある。 今の私は、単純に隣の芝生があ

      • 9月20日

        9月20日。 私にとっては大切な日だ。 あの日、予定日超過した連休明けの産院で、 医師に告げられたのは、過短臍帯と羊水混濁。問われたのは帝王切開の覚悟。 第1子ではあったが、私達に迷いは一切なかった。切って下さいの即座の判断。緊急の手術で長女は産まれた。 元気に産まれた、に見えたが、新生児にはありえない誕生直後の発熱でNICUのある大きな病院に運ばれた。 長女の無事を祈りながら、初めての産後を単独入院で終えてしまった。 私より少し遅れて長女は退院した。 その入院で全てを

        • 対峙する

          さてと。 最近思うことを。 何度か書いたことはあるけれど、書くたび、考えるたび、私の気持ちは変わるから、今書いているこれが最新の私の状況と考えだ。 最近名前の変わったSNSのこと。 他にも色んなSNSはあるけれど、あのSNSについて、だ。 毎日何かを発信し、それ以上の情報を得ている。 毎日コメントでやり取りする人もいるし、たまに、の人もいる。1度きりの人ももちろんいる。 言葉は交わさなくとも、ハートを送り合うだけの人も。もちろん見ているだけの人も。こちらからもあちらから

        あなたに

          眩しい夏

          さて。 1つ前の話から少し経った話し。 夏の思い出。 海とはまた別の夏の日。 土でこんもり盛られたマウンドと白く囲われたバッターボックス。 コンクリートに打ち付けられた水色とオレンジ色のスタンド席。 センターの向こうに見える黒い得点板。 県の南に位置する私の母校は進学校で、かつてはスポーツ科も備えた異色の学校だった。入学してから、1つ上に強力なスラッガーとピッチャーがいることを知った。 甲子園が近いかもしれないと知ったのは高1の秋。 私は殊の外高校野球に想い入れのある

          眩しい夏

          これを書いたのは実はもう1ヶ月以上も前。梅雨に入るより前の5月の話。 だから、この何日か前、というのは結構前の話になる。 何日か前、今年初の猛暑日です、というニュースを見た。ここ数年で季節の移り変わりがぐっと変わった気がするけど、私は断トツで夏が好きだ。 朝から蝉が鳴き、仕事に行こうと外に出ると既に暑い。日中のほとんどを戸外で過ごす私は真っ黒に日焼けする。 日焼け防止のために、羽織りものを羽織るなんてもってのほか、そこに熱がこもり、熱中症を早めてしまう。 そのくらい崖っぷち

          母の日

          なんだろう。 人の涙腺は年をとるごとに緩くなると決まっているのか。 そういう話をよく聞く。 私も同じく、だ。 ここ最近、とは言っても、2.3年前くらいからだろうか。 2.3年前をここ最近と言う事自体が恐ろしく年をとった証拠ではある気がするけれど。 人の文章を読んで、はたまた映像を見て、更にはラジオなんかで聞いただけでもウルっとすることが増えた。 涙の粒は流れないから、正確には涙腺ではないのかもしれないけれど、鼻か目の奥がツンとするのだ。 大抵それは、誰かから誰かへの感謝

          母の日

          GWに想う

          GWという名の休日。 子どもを連れだって九州イチの街に出かけた。 私が行きたかったというのは、ただの名目で、子ども達に大きな街を見せたかったというのが本望。 もちろん、この街に降り立ったのは初めてではない。 幼き日の彼らを連れてきたのは一度や二度ではない。 でも今の年齢の今の子ども達に、それぞれ自分の位置から自分の目で見てほしかった。私が学生時代に足繁く通った街でもある。  自分の住んでいる場所とは、規模も人口も桁違い。特に連休と言うこともあり、人手はものすごかった。

          GWに想う

          うちには猫がいる。 飼っているとも違うし、何匹という数え方もちょっと違う気がする。 薄い茶白と鼻まわりが騒がしい白黒。 茶白は男子で2017年の10月から、 白黒は女子で2020年の10月から一緒に暮らしている。 どちらもうちに来る前は、外で暮らしていた。 臆病でビビりの茶白と、大胆でビビりの白黒。 ビビりが共通点なのは、聴覚の優れた猫だからかもしれない。 突然の大きな音は何年一緒に暮らしても苦手だけれど、 彼らには暖かい寝床と美味しいご飯と水が一生約束されている。 そして暮

          新聞

          私は新聞を購読している。 営業に負けた訳ではなく、自分で販売店に電話して購読している。 もう長い期間ずっと。 家には何人か家族がいるけれど、毎日読んでいるのは私だけなので、新聞を購読している主語は私だ。 大きな新聞社のものではなく、地方紙。 生まれた時から実家にあった新聞。 学生の時に営業に負けて全国紙を取ったこともあったけど、全く魅力がなくてすぐにやめた。 毎日どこかの誰かが亡くなって、どこかで毎日命が生まれる。 なんとかクラブが花を植えて、誰かが誰かを助けて表彰されたりす

          新聞

          新年度

          令和4年度が終わった。 明日から令和5年度。 年度の初めには、いつも仕事について思う。 仕事内容、職種は書かないけど、多分どんな仕事でも考える事は同じ。 今の仕事を始めてからは、かなり長い時間が経った。初めは全てが手探りだった。 自分が出来る事と、しなければいけない事、それに対して求められる事と、応えられる事。 年月と経験を重ねて、出来る事、求められる事、応えられる事はもちろん増えた。 私は、自分の仕事に誇りと自信を持っている。 簡単には説明出来ない位に勉強したし、工夫も

          新年度

          桜の季節に何を思う

          有名な分厚い本のタイトルみたいだけど。 私の住む地域は日本の南方にあるのに、何故か桜の開花は遅い。 今年もようやく開花宣言があった。 開花宣言があったと思ったら、急に咲き始める。 毎年自然に咲く花を見て思う。 誰に頼まれたわけでもないのに、この時期になると次々と蕾を膨らませ、花を付ける。 どの草花も同じだけど、何故か桜の花だけは人の心に強くその姿を印象づける。 遠くから見るとピンクなのに、いざ散った花びらを手に取ると、驚くほど白い。 スイミーみたいだな、と毎年思う。

          桜の季節に何を思う

          WBC

          WBCの決勝を見ていた。  野球は昔から好きなスポーツだ。 一番はじめにルールを覚えた球技は野球。 するのは苦手だから、観戦専門だけど。 所用で車のTVでの観戦になった。 6回ウラから9回表の大谷のガッツポーズまで見届けられた。 WBCはすごかった。 もちろんプレーする選手側もだけど、色んな国の色んな人が、選手の動きに一喜一憂する姿に、ただただ心を打たれた。 あの球場にいる1人1人が色んなものを抱えてあの場にいるはずなのに、皆同じ方向を見ていた。もちろんあの場に足を運ばなく

          とても突然だけれど、私は母親だ。 このnoteに当たっては存在をチラつかせてさえいなかったけど、子どもがいる。 夫も。 子どもたちは、もう手を取るほど小さくはない。 自分で起きて、自分でご飯を食べて、自分で登下校出来る年齢だ。 彼らの幼少期は、自分にできる精一杯で子育てをしてきた。 融通の付く仕事だったので、どの子も3歳までは目一杯一緒にいた。 自分の願望は充分叶った。 年子の上2人の布おむつを干していると、知らないおばちゃんによく話しかけられた。 下の子を抱っこ紐で前に担ぎ

          海や磯や潮の香りという認識が、私にはなかった。 そもそもそんな『香り』という概念がなかった。 海は当たり前にあって、そのすぐ近くで生活している事は私にとっては『日常』で、そこから生まれる香りはただの『空気』だった。 離れて初めて、その香りに気づく。 海辺の町で生まれて15歳まで過ごした。 海は私の生活のすぐそばにいつもあった。 当たり前だった。 高校進学で町を出て、大学進学で隣の比較的大きな街を出るまでは、その香りが潮や磯、海そのもののものとさえ気がつかなかった。 海を

          私の1日は朝早くに始まる。 敢えて時間は書かないようにしよう。 冬は真っ暗だし、なんなら夏も真っ暗だ。 元々夜はめっぽう弱くて、周りの友だちがオールを主流としてた大学時代も、日付を越すのが精一杯だった。 年を重ねた今、日付を越すことは年に3回もない、気がする。 今住んでいる家に引っ越した5年前が、朝早く起きるようになったとっかかりのきっかけ。 初めはもう少し遅い時間だったけれども。 私には、にぎやかな家族が何人かいる。 話を聞いてあげたいし、聞いていたいヒトたち。そし