『劇場版 呪術廻戦0』感想と叫び

*この文字列には単行本0~18巻(161話)まで、映画本編のネタバレが含まれる可能性があります。未読・未百鬼夜行の方は回れ右。

*筆者はオールナイトニッポンの呪術特別編を視聴済みです

*筆者の最推しは乙骨憂太くん(様)です。

私はオタクです。精神的な属性としてとってもオタクです。ベテランのオタクのお姉さまお兄さま方には到底及びませんがオタクです。

それをふまえて閲覧ください。

以前、友人に「オタクが一番持っちゃいけない説明しようとする気力と熱意と多少の語彙力があるせいでやばいよオマエ」と怒られました。

OK?




呪術0を現時点で四回見てきました。四百鬼夜行です。

初回

初回は12/24に行きました。もちろん新宿、作中と同じ日没の時間帯の回。

チケット戦争がとんでもなかったです。深夜一時に落ちるTOHOシネマズ新宿HPに笑い転げながら格闘してました。待機人数4万人って初めて見たよそんな数字。オタクまじで体力大事。

私は基本的に初めて見る映画は極力情報を入れず、劇場での新鮮な感情を味わおうと思っているので、さすがに0巻は以前に読んでいましたが、今回も特報と予告の第一弾のみ視聴して百鬼夜行に参りました。

映画館はさすが新宿、人しか見えねぇ!!!!!が比喩じゃないレベルで混んでいて、その人の波が呪術の上映スクリーンが開場されるたびに打ち寄せてはかえすのがめちゃめちゃ面白かったです。グッズ売り場はレジが折り返しで6列をつくっていて、ああ無理だと思いました。何のグッズが残っているのかすら人でみえない。劇場にいた方は、7~8割女性だった気がします。

入場特典の0.5巻をゲットし、いそいそと入場。席は結構前の中央だったので、真上を見上げて椅子に浅く腰掛けるような格好で鑑賞。

完全に余談ですが、映画を見るときにポニーテールはやめた方がいいですね…頭蓋骨がえぐれるかと思いました。

公開初日ということや、運営にとっての大本命であろう新宿劇場ということもあったのか、他映画の予告ではなく、呪術のスケールフィギュアやキャンペーン関連の広告がめちゃめちゃ多かったです。把握しやすくていいですね。



さて、映画本編。

~~~~~~~~は~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!

うっ

あ~~~~~~~~~~~~~~~~゛

()


正直初回はやばすぎて帰り道頭の中が飽和状態だったのを覚えています。

しんどすぎてTwitterや某支部で漁りまくっていました。


初回のここ好きポイント

推しが、、、、、、、!!!!!!かっこいいよ!!!!!

私は基本的に主人公が推しになりません。なので、最後にかっこいいところを決めるのは推しではありません。漫画やアニメ、映画でも2割くらい出演してたらラッキーくらいの感じ。

それが、今回は推しが主人公なのです。

特報が全然別の映画を見に行った時に予告で流れて、泣き崩れましたよ(精神的に)。

特報のこだわりと構成の美しさマジでえぐいですよね。

そんなわけで、推し最高…全キャラ最高…作画すげぇ…声優様も監督様もMAPPA様もありがとう…という、全世界に感謝状態になりましたとさ。

鳥肌が止まらなかったのが、最初の方、乙骨が初めて登校するまでの、身支度を整えるシーン。音楽やカットの仕方などが「乙骨憂太の物語の始まり」感を神聖に書き出していて、一番印象に残りました。あのシーンはやっぱり尺や描写に余裕のある映画ならではのものだと思うし、マジで天才だと思います。音楽超好きです。

あとはやっぱり、宣戦布告のシーンと、『12月24日 百鬼夜行当日』の文字が白抜きで浮かぶシーン。当日に現地で見ているということでとんでもなくゾクゾクしました。だって、劇場に来るまでに通ってきた道が作中で日時そのままに出てくるなんて浪漫がすぎるでしょ。

あとは…なぜかあまりこれは触れている方がいらっしゃらないのですが、乙骨推しとしての最大ここ好きポイントがありまして、

里香ちゃんにキスするとこの舌の動き!!!!!!!!!

MAPPA様は素晴らしいですマジで。正直口を薄く開けるだけでキスしたってわかると思うんですよ。そこに何とも言えない舌のわずかな動きが入る…

神なのか??

これは自分の目で確認した方がいいです。ぜったい。やばい。

0巻では一切出てこなかった七海さん、冥冥さん、京都校の面々などアニメの(準)メインキャラの戦闘シーンもびっくりしましたし良かった。かっこいい… ナナミンの黒閃4連発の描写を入れてくれた公式ェ…個人的には烏を従えて屋上に佇む戦闘準備状態の冥冥さんのカットが超好きです。今回の呪術の映画、空の色味がすごく奇麗ですよね。

見終わった直後はまったく動けませんでしたが、帰路につく途中「もっかい見てぇ」となり、爆速でチケットを取りました。

2回目

2日後、2回目。

0~18巻(12/25発売)を読み直し、予告編をその日時点で公開されていた分全部見て、原作との相違点や変更、こだわりなどを自分なりに認識してから鑑賞。

ここでやっとパンフレットが買えました。限定版が残っていてよかったです。グッズは、ポーチやキーホルダーなどまでほぼ全滅。次からはTOHOシネマズの公式ストアを利用しようと思います。無念…


2回目気づき&ここ好き

総監部から五条先生が出てくるシーン、やっぱりカットが増えてますね。気のせいじゃなかった。『若人から青春を取り上げるなんて許されていないんだよ』の後にパンダ以外が走り込みをしているシーンが映り、『何人たりともね』と五条に戻ります。ここは懐玉・玉折の描写が入っていることを考えると、五条夏油高専時代をふまえた発言というかワンシーンのような気がしてうってなります。  うっ

一回目も思ったんですが、五条先生の低音良い。知り合いの五条推しに一番好きなシーンを聞いたところ、『そうなれば…私が乙骨側につくということも忘れずに。』のとこ!!!といっていて、やっぱそうだよね~となりました。回し蹴りも好きです。お足が長いのよ…(190㎝超)

ちなみに六眼の作画がアニメより切れ長になってました。

五条先生と言えば、一回目に ん?となったので2回目に確認したのですが、やっぱり小学校のシーンで、原作では『女は怖いねぇ』が『怖い怖い』になってましたよね!配慮なんだろうなぁ… あのシーン、個人的には結構五条先生の素というか飾っていない感情がむき出しで見えるシーン(笑い方、言葉選びとか)として大好きだったので、おおぅとなりました。

声優さんしゅごいと実感したのもこの時。五条先生のテンションの使い分け、というかこの時は正直まだいっぱいいっぱいで中村悠一さんにしか意識がいってなかったのですが、場面ごとの切り替わりがとてもわかりやすいキャラクターなのですごく聞いていて入り込みやすい理由なのかなと思っています。

里香ちゃんの『大大大大大好きだよぉーーーーーー!!!!!!』が泣きそうになりました。里香ちゃんは何度も泣くポイントがありますが、あそこがいちばんやばかった。つくづく神作。

あとは、単行本を読んでからだったので真希さんの禪院家壊すくだりがしんどかったです。どーなるんやろ…

エンドロール後ですが、あれは17巻で乙骨くんが話していた『五条先生に何かあった時のために色々頼まれたinケニア』ですよね。絶対二期あるやんけ。

そして、このカットをここで入れてくるということは二期は懐玉→玉折→渋谷事変→乙骨参戦→死滅回遊開始前、で三期が死滅回遊だと思います。確実に二期に乙骨くんは出ます。(願望)

葦を啣むがどっちにはいるのかはわかりませんが、長さ的に三期かも…?

三回目

一月に入ってから。

Twitterでの考察やパンフレットでのこだわりをできる限り読み込んでから鑑賞。オールナイトニッポンも視聴。この時点で公開後PVや公開後ポスターなどが全部解禁されていたので、そのあたりの公式から出ている情報も全て見てから行きました。公開後ポスターやばい。

三回目の見終わったときの充足感が一番良かった。この映画は三回見て完成したな、と思いました。今回そもそも三回以上見に行く前提でスケジュールを組んでいたので、当然っちゃ当然なのですが、

いい感じに一回目ファーストインパクト、二回目自分なりの解釈と深め、三回目考察の答え合わせと確認でバランスがとれて、作品として自分の中で完全に固まりました。

三回目のここ好きポイント

Twitterで「椅子の位置」に関する考察を見たのでそれの答え合わせをしました。最強コンビしんど。これはざっくり言うと椅子の位置と椅子の有無によって立場が表れている、そこがさいごの五条がしゃがみ込む描写に対応しているという考察です。天才か。

他にも、

血を踏まない/踏む、に潜在的な非術師への嫌悪感の有無が表れていること、

夏油の背後の掛け軸がそれぞれにキャラの処遇に対応している(愚者に死を→猿、弱者に罰を→真希・パンダ・棘は殺していない、強者に愛を→乙骨、五条)こと、

夏油の残穢を見てから夏油を殺すまで、五条先生が一切ふざけないこと(原作では学生証を返すシーンがコメディチックになっているのに)

など様々な考察が確かに当たっていてTwitterの先人たちはすごいなぁと思いました。

オールナイトニッポンで櫻井さんがおそらくおっしゃっていたと思うのですが、離反後の夏油がおちゃらけた言動をするときは五条を参考にしていた、というのがたしかにぽくてしんどい。『悟―。久しいねー♪』じゃないよ。

あと棘くんの舌の動きがやっぱり増えてる。大好きMAPPA

シーンというか動きとして気づいて、好きだわ。となったのは、里香ちゃんが覚醒したときに乙骨くんがまっすぐ前だけを見つめて立っていて、服がはためいていたところと、電信柱の上に立つ推し。最高。

乙骨くんがだんだんと成長していくにつれて、声のかすれ具合や弱弱しさが薄れていき、エンドロール後の海外出張時点では完全にはっきりとした発生になっていたのもいいですね。腹筋がついて声をしっかり出せるようになったのか、強者故の自信がしっかりと身についたのか、いずれにせよ緒方さんは最高です。

というわけで少なくともこの映画は三回以上見に行くべきです。精神の安寧のために。超よかった。

四回目

正直もう見に行く予定は立てていなかったのですが、劇場配布特典が変更になり(公開後ポスターのビジュアルボード)、めちゃめちゃに欲しかったので行きました。

隣と隣の隣と前と後ろの席の方がぼろ泣きしていました。七海さんや真希さんが出てきたタイミングで泣いちゃうのは正直わかる。だって本誌・単行本つらいもんね!!!!

四回目の気づき

タイトルが最初と最後に出るのですが、最初は『呪術廻戦』で、最後は『呪術廻戦0』なんですよ。初回は0の文字がすごく里香ちゃんの目に似ているなーくらいしか思わなかったのですが、今回やっと気付きました。

里香ちゃんが覚醒した時点で、乙骨憂太の呪術師としての”0”が完成する。

夏油を殺したところで、五条がやっと”0”地点に立てる。

2人がいままでを認識し、清算し、受け入れる(『親友だよ』、指輪をはめたまま)。

そこから、本編の1話、1巻へと繋がっていく。

だから、最後は0の文字が里香の目として、原点としてそこにある。

ただの考察の域を出ませんが、すごいわ~~~~~~

最初の文字が桜の上で、最後が雪の上なのも対比として季節が廻った感があってすごく奇麗です。


あと、ずっと『逆夢』と『一途』に関して考えていたのですが、多分『一途』はゆたりかの曲で、『逆夢』はどちらかといえば最強コンビの曲なのではなかろうか。

ソースは手元にないですし、完全に感覚ですがそんな気がして、そうだとしたら呪術0は乙骨だけでなく五条の物語でもあるな、と思いました。もちろん主人公は絶対的に乙骨ですが、五条と夏油の物語でもある。

どこまでいっても美しい映画です。

あと、これは小ネタに近い考察なのですが、夏油と乙骨の最終決戦のあと、画面左下に向かってだけ吹き飛ばされた高専の上空からのカットがあるんですが、そこの無事な方向に、五条が『若人たちから青春を~』と言っていたときに移っていた走り込みをしていたトラックがあるんです。

これ夏油はどこまでいっても青春を壊せなかったっていうカットだったらすごいわ…

しかもいま羂索によって青春をぐっちゃぐちゃにされていることを考えると、まじで切ないねぇ…


と、いうことで、おもいだしたら加筆されるかもしれませんが今のところの所感はこんな感じです。映画として凄まじくクオリティが高く、映画ならではの表現方法やカットが満載で何一つ?なところがない、バケモノのような映画です。ぜひとも映画館でご覧ください。

乙骨くんかっこいい!!!!!!!!!

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