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1億円じゃ富裕層とは言えない?目指せ100万ドル。

ドル円チャートは30年ぶりの円安水準

最近の為替を見ていて思ったのが、富裕層の基準を1億円から100万ドルにしたほうがいいんじゃないのかなってことです。

野村総合研究所より引用

株クラの皆さんおなじみの野村総合研究所のピラミッド図ですね。ここでは富裕層の定義が「1億円以上5億円未満の純金融資産を保有」となっています。
この1億円以上という部分ですが、最近のドル円チャートを見ていると、少し物足りない感じがしています。

ドル円チャート

長期のドル円チャートをみると、現在の水準は約30年ぶりの円安水準。
この円安水準を考えると、1億円じゃなくて、100万ドルつまり1億4,000~5,000万円をひとまずの基準とした方がよさそうと感じました。

ということで私はこれまで1億円を目指して資産運用をしていましたが、これからは100万ドル(1億4,000~5,000万円)を目指すこととしました。

実質実効為替レートでみると50年ぶりの円安水準

ドル円チャートだと、対ドルで見たときの日本円の価値しかわかりませんが、実効為替レートをみると、ドル以外の他の通貨に対する日本円の総合的な価値がわかります。

実効為替レートの推移(日本銀行データから作成)
2020年基準

上図は日本銀行のデータから私が作成した実効為替レートの推移です。青ラインが名目実効為替レート。オレンジラインが実質実効為替レート。
名目値とは物価上昇を加味していない値で、実質値は物価上昇を加味した値です。

ニュースで取り上げられていた50年ぶりの円安水準というのは、「実質実効為替レート」のことです。
オレンジのラインをみると50年前の1970円付近まで下がっていますよね。

どうしてこうなってしまったのかについては、上記tweetに書いてありますが、ここで伝えたいのは、物価上昇等を加味した実質実効為替レートベースでみると、日本円の購買力は50年前と同じ円安水準という衝撃の事実です。

USドルとする理由

簡単に言うと、USドルが基軸通貨だからです。

「2022 年 BIS 世界外国為替市場調査について」国際通貨研究所

USドルの外国為替市場でのシェアですが、基軸通貨であるため、約40%程度とほかの通貨を圧倒しています。

アメリカは金融緩和でドルの量はジャブジャブと言われますが、そうはいっても世界一の経済大国で基軸通貨を保有する国です。

そのため、100万USドル以上を私のひとまずの富裕層の基準としました。

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