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誰だってそーする?俺だったらそーする(入管法とかについて)

 個人的にはこのドラマの論調は逆効果だと思いますけどね。
 というか、対立を煽ることにしかならないと思うけど。


https://twitter.com/nhk_dramas/status/1667109283119366144より引用)

 入管とオーバーステイ、強制退去のネタ。
 これについて、かつてmixiでも同じようなこと書いたんですよね。僕のページは今は閉鎖中ですけど。
 調べてみたらなんと14年前。カルデロンさんというフィリピン人についてでした。

 この手の話、毎度思うんですけど、なんで

「可哀そうな難民をいじめるな!‘‘たかが‘‘オーバーステイだろ!人権意識を持て!」


 という論調にするんでしょうね。僕的にはかなり謎です。

 だってこの主張って、違法状態(少なくとも現行法上、オーバーステイが違法なのは間違いない)なのに非を認めずに開き直り、しかもそれを批判する相手を人権意識の低いと罵るわけで。
 二重の意味で反発を買う言い草だと思うんですよ。

 
 僕ならば

「オーバーステイは間違いなく犯罪です。それを犯したことは申し開き出来ない。しかし斯斯然然の事情を汲んではもらえないか」


 
 と言う風に訴えます。

 要は一旦頭を下げて非を認めたうえで、改めて情に訴え同情を買うわけです。
 オーバーステイが悪いことなのは分かっている……でも国に帰れば迫害を受ける、日本で生まれた子供は日本語しかしゃべれない、地域社会に溶け込んでいて良き市民である……だから理解してもらえないでしょうか。
 こんな感じ。

 人間心理的には、非を認めた相手に追い打ちかけてさらに追い込むのは抵抗が生じると思うんですよね。
 謝ったら炎上が加速するケースもありますが、それって炎上元が

 元から態度がクソデカくてキレイゴト言って他人に攻撃してた

 
 そういう人に限られると僕は思ってます。
 要は

 自分の言ったことがブーメランになってしまった


 そんなケース。

 謝ったことによって炎上が加速する場合ももちろんありますが、一方で潔く非を認めて謝る方が良いケースもあって、これはそれに該当すると思っています。

 あと、困っている人には手を貸したいという気持ちは程度の差はあれ、誰だって持っています。
 オーバーステイの自称難民であっても、その人が知り合いで目の前で困ってたら手を貸す人って多分居ると思うんですよね。

 では、こう思うのはなぜか?
 これについて示唆的なのがこのtweet。

 


https://twitter.com/azukiglgbot/status/1611131603618795520より引用)

 どんなことでもそうですけど、その話題に対して意見を明確に確立させている人を翻意させるのは至難の業です。
 でも、世の中の趨勢を握るのは、声がデカい少数派ではなく、多数の中立的なオーディエンスなんですよね。
 立場を決めている人を説得するより、

中立勢力をふんわりした味方に引き込む方が効率がいい。



 そうなると「法を犯しているけど開き直って、たかがオーバーステイごときを声高に取り上げるお前らが悪い!」とふんぞり返ってるより「すみません、僕は悪いことしました、でも……どうか力を貸してください」という態度の方がオーディエンスを味方に引き込みやすいと思うんですよ。

 ていうか、前者ってこれでしょ。


半天狗、作者さんが何をモデルにしたのか気になる。というか、半天狗って猗窩座より強くない?

  
 まあ、これは私見なので

 全然的外れかもしれません


 けど。

 僕自身は感情と共感に訴えて成果を得る手法は好きではありません。
 それって人治主義ですし、かわいそうランキングで同じ状況の二人に差が出ることは決してよいことではないからです。
 と言うかダメですよね。公平の原則に反する。

 でも、目的を達する為なら確実にこの方法の方が有効だと思います。
 少なくとも僕がこの運動に関わったとしたら、上の手法をとるでしょう。

 Jリベラルのセンセイ方がこの方法を使わないのは、なぜか。
 個人的には

「謝る=人の風下に立つ」という意識があって頭を下げること自体が嫌

 ていうのと、

 お前らみたいな愚民共は我々の正しい託宣に唯々諾々と従っていればいいのだ。批判するなど身の程を弁えろ

 という選民思想があると思ってます。

 この一度非を認めたうえで同情を買うやり方を思いついていない、と言う可能性も無くはないですが、さすがにそれは無いでしょ。多分。

 ただ、この問題に限らないんですけど、高慢な物言い、謝らない態度、ダブスタは基本的にはオーディエンスに嫌われます。
 ていうか、こんな態度の人に好感持つ人はいないわね……だからリベラルセンセイの推し政党は衰退するんやぞ。

 個人的に、真に恐るべきリベラルは、

 

自己を客観視し、やらかした時には多少の屈辱を押し殺して謝罪の言葉を述べ、本心の選民思想を隠して丁寧な物言いで語るリベラル


 なので。
 リベラルセンセイの皆さんにおかれましては、今まで通り、被害者仕草を貫き、高慢ちきで愚民共に絶対に頭など下げない、そんな貴方でいてほしいと思っています。
 今のままの君でいて。

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