33歳独身女性が突き進む事を決めました。

なんと言うタイトル。
何を突き進むんだか、、、。

東北さんに片思いをし続けて1ヶ月。
相変わらず平々凡々の生活をしていた。

このままでは同じチームの若い女性に取られるではないか!!と自分を奮い立たせる。

出雲の力を借りて、三人で飲みに行く事にした。
正直日本シリーズを自宅でゴロゴロしながら見ていたい気分も多々あったが仕方ない。

さて、、、
服は何を着ていけばいいだろう?
バッグは?
靴は?

数枚しか持っていない服の中からコーディネートをしてもなんとなくコレジャナイ!感がある。

よし!!!
買いに行くか!!

デパートは敷居が高いので、電車に乗ってららぽーとに行ってきた。
なんとなく「ヒルナンデス」を見ていたらららぽーとってオシャレなイメージだったから。

いざ!出陣!!!

ららぽーとの中にあるちょっとオシャレな服屋さんで上下を購入。
素敵なカットソーみたいな感じに下はこれまた素敵なズボンだ。 って言うかズボンって今は言わないね。
パンツなのよね。
またはボトムスとか?

まぁ、バッグと靴はなんとかなるだろう。
そこまで予算を用意できない。

出雲から
「飲み会の予約入れたよ〜」と連絡があった。

心の底から嬉しいのに

「了解!ありがとう」

としか書けない私。
なんとなく浮かれてルンルンな姿を他人に見せたくなかったのだ。

出雲と私は「派遣社員」なので定時に上がれる為、出雲と職場近くのドトールで談笑。
いや、談笑はしてないか。

出雲はとりあえずコミュニケーション能力がマックスの人で正直私みたいな暗くて陰気な女性相手でも場を盛り上げる名人だ。
顔も「普通」なのに彼女がいないのは不思議だなぁと思いつつ、出雲に
「今日の服すげーいいじゃん。」と褒められテンションがとりあえず上がる。

しかし
「あっ。白髪2本あるじゃん」と悲しい現実を突きつけられ、出雲に抜いて貰う私の姿は猿みたいだなぁと悲しく虚しくなってしまった。

19時に待ち合わせ場所に行くと東北さんがすでに待っていた。

いやぁ。
すっごく眩しいです。
なんだこのオーラは!!!

予約した店は大衆居酒屋で私や出雲の行きつけだ。
もっと小洒落た店が良かったなぁと思いつつ、緊張する店よりいいか、、、と。

最初はどーでも良い話をしていたが、東北さんに言われた事に軽くめまいをした。

「そう言えば僕お邪魔じゃなかったですか?出雲さんとスヌコさんって付き合っているんですよね?」


↑たぶん、私はこんな顔をしていたと思う。

ん??
出雲と?私が?

「いえ、全く一切合切全然ガセネタですっっっ」

出雲が
「いや、、、、誰情報かわからないけど、100%ありえません。全力で否定します!!」
と、ちょっとむかつく言い方をされた(笑)

東北さんは
「そっかぁ!よかったです。スヌコさん素敵だから嫉妬しましたよ」
と、言ってくれるはずもなく

「ガセネタですか!お似合いなのに(笑)」と言われ飲み会は何も進展発展せずお開きに、、、。

しかも刺し身の醤油を新しいカットソーにつけてしまったり、唐揚げのレモンの汁が飛んできたり、全く良い事がない飲み会だったのだ。

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