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運動鍼とリハビリと

運動鍼の特徴に様々な姿位で施術が出来ることを
紹介させて頂きました。

様々な姿位で施術がおこなえるということは
治療院のベッドだけではなく、
在宅での訪問治療やスポーツの現場でも
施術をおこなえます。

在宅での訪問治療は
実際に来院が困難な方もおられます。

僕自身が在宅で治療をしている方は
パーキンソン病や小脳脊髄変性症の難病の方や
脳梗塞などの脳血管障害の後遺症の治療を
されている方が多いですが、
そのような患者さんでも運動鍼は使います。

難病の方や脳血管障害の後遺症の患者さんは
鍼灸治療の1つの目的として
QOLを上げる、維持することになります。

日常生活で1つでも自分自身が
出来ることが増えると
自分自身において自信にもなりますし、
周りで介助をされている方の負担も
軽減できます。

運動機能を維持する為に運動鍼を使います。

例えば、握る動作時に親指の握りが悪い。
検脈をしてみると手陽明大腸経に反応があると、
合谷や曲池、足陽明胃経の足三里などに
刺鍼をしながら握る動作の練習をしたりします。

握る動きは食事でスプーンを握ったり、
手すりを持ったりするときには重要になります。

この動きが出来なくなると
ご飯も介助しないといけなくなる、
トイレに行くときでも便器に移る時も
誰かの介助が必要になってきます。

出来るか、出来なくなるかで
本人も周りの介助される方の
負担も大きく変わってきます。

後は四肢の動作、特に下肢の運動機能維持や
股関節、膝、足首の可動域改善、維持でも
運動鍼を良く使用します。

難病の方や脳血管障害の後遺症の方の
鍼灸治療の角度は色々とあります。
また症状によっては良姿位が
取れない方もおられます。
そういう時の運動機能維持、改善という面では
運動鍼は在宅治療も十分使える鍼法になります。

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