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欅坂へのラブレター

アイドルは「人を応援するもの、勇気づける存在」だと広く定義すると、多くのアイドルグループが「人に夢を見せてくれる」ことで応援してくれる、と言えるのに対し、欅坂46は「現実の痛みや、暗さに寄り添う」ことで人を励まし、人を応援するグループだと思う。

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私が欅坂46を推したきっかけは、17年紅白歌合戦 「不協和音」のパフォーマンスを観てからだ。他のアイドルが笑顔で華やかに楽曲を披露する中、欅坂だけは、笑顔はない一心不乱なパフォーマンスで、メッセージ性強い曲に心を惹かれたのがきっかけだ。言い方が適切ではないが、「倒れるまで何をそんなに伝えたいんだろう」と思ったのが始まりだった。そこからは公開されている㎹を片っ端かしから観て、次第に一人でもライブへ行くようになった。ちなみに、アイドルにのめり込んだのは初めてだったので、慣れないコールやサイリウム色のルールは事前に頭に叩き込み、いまではマスターしてしまったほど。

なぜ欅坂に惹かれるのか
ライブ会場では、男性が多いものの、女性も3‐4割程度と一定数いて、私のように20代~30代の女性1人もけっこういた。なぜ、私たちは、欅坂46に惹かれるのだろうか。「現実や暗い側面に寄り添ったメッセージで共感されるから」というのが大きな理由の一つだと思うが、さらに私の場合は「楽曲を通して、過去の自分が投影され、過去からのエールのように感じれれるから好き」というのが理由だ。

サイレントマジョリティーな気持ちも、
世界には愛しかないって思いたい気持ちも…
欅坂の作品には、過去の自分が
叫びたかった気持ちが込められている。

それらを聴くと、過去の自分に見つめられたようで、ごまかしや偽ることが出来なく、気持ちが前方向へシャンとなる。過去の自分に見られても、恥ずかしくない自分でなければならない— そう思うようになる。過去の自分をがっかりさせたくない というように。
楽曲を通して、自分を見つめ、さらに背中を押してくれる—私にとって欅坂の作品は、そういう存在だ。そういった新しい人の応援の形なんだと思う。

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先日、秋元康プロデュースグループ 欅坂46より、4名のメンバーが離れることが発表された。2名は卒業、1名は脱退、1名は留学により活動休止。発表時点をもって離脱だったので、仕事の早いWikipediaでは、「元アイドル」に表記が変更されていた。
いちファンとしては、今冬に発売予定だったシングルCDが延期発表があったこともあり、メンバー人員について何らか発表があるかもしれない、と覚悟を決めていた反面、4名という人数はさすがに想定外であったし、前振りもなかった木曜日夜の発表だったので、平日ラスト 金曜日が辛すぎた。

世間では、連続センターだった 平手 の「脱退」表記について、運営側やメンバー間のトラブルがあったか、と憶測が飛び交っていますが、それらはどうでもいいと思っています。ただ、一心不乱に、楽曲を届け続けるグループがいて、これからも存在してほしい。
真実は何もわからないのですが、欅坂は、間違いなく新しいアイドルとしての道を切り開いた 素敵なグループです。

いままで ありがとうございます。
離れるメンバーお疲れさまでした。
これからも私は応援しています。

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