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ブックメモ Humankind 希望の歴史 上 人類が善き未来をつくるための18章

勝間和代さんが何回かお勧めしていたので、読んでみました。
人間は善か悪かという問いに対しての答えを、様々な事例をもとに考えさせてくれます。
日々テレビでは悲惨なニュースが報道されており、「人間とは悪い生き物だ」と思いこみがちですが、この本を読み進めていくことで自分の中にあるバイアスに気が付くことができました。目から鱗。
読了後にニュースや本を見ると、「本当にそうかな?」と引っかかるようになりました。出来るだけ物事を多方面から見る訓練をしたいなぁ。
今後も私の頭に残り続ける本になると思います。

現代は1人でできることも増えてきて、昔に比べると人に頼らずとも生きられる世の中。そんな中で見聞きするのは残虐なニュースだったりするので、人は親切だと気付く機会自体が減っているのかもしれない…。
最近、引きこもりの若者が限界集落に移住するというドキュメンタリーを見たのですが、隣のおじいさんから野菜をもらったり、その代わりに草刈りを手伝ってあげたりと、持ちつ持たれつで生活が回っているんだなぁと感じました。
家で邪魔者扱いされていた引きこもりの若者が、人に頼られて外に出ていく様子を見て、人間ってやっぱり社会的な生き物なんだな、と。そして、そんなコミュニティーの中では性善説ありきじゃないと生き残れないのだよなと思いました。

とはいえやっぱり一部のサイコパスによって残虐な事件は起こるので、やっぱりバランスは必要。基本は自立して生きられるようにしつつ、そんな中でも人を見ながらうまく頼り頼られる関係性がいいなぁ。そしてアレ?と思った人に対しては、早いうちにかぎ分けて逃げられるようにする…。

物の見方が変わるきっかけとなった、素晴らしい本だと思います。

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