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環境ホルモンはもう古い?

noteの存在を思い出したので、ブログに書いている内容をこちらにも(^^)

もう20年以上前にマスコミでも騒がれたいわゆる環境ホルモン問題。(正式には内分泌かく乱物質)

内分泌かく乱物質とは:

ホルモン活性を有する化学物質が生体の内分泌系の機能を変化させることにより、健全な生物個体やその子孫、あるいは集団(またはその一部)の健康に有害な影響を及ぼす可能性が、一部の野生生物の研究や、基礎的な内分泌学、内分泌毒性学、生殖毒性学の研究から示されたことにより、厚生労働省はこの問題を一つの重要な検討課題と位置づけ、この問題の把握や作用のメカニズムの解明のため関係省庁・研究機関と連携を図りつつ、平成10年(1998年)4月から生活衛生局長 (当時)の私的検討会として、「内分泌かく乱化学物質の健康影響に関する検討会」を設置し、現在に至るまでその検討を進め、それに必要な各種の研究を推進してきました。

(出典:内分泌かく乱物質ホームページより/http://www.nihs.go.jp/edc/edc.html)


このいわゆる環境ホルモンが「人体に影響がないことがわかって、この考えはもう古い」というような記事を読みました。
本当にそうなのでしょうか?

確かに20年以上前に話題になった「ダイオキシン」。
これは、日本のごみ処理場の設備の発展や排出しないような企業努力により、ほとんど環境中に排出されなくなりました。
しかしダイオキシンが無毒化されたわけではありません。
現に国ではいまだに毎年環境中のダイオキシン量を計測しています。

こちらの環境省のホームページを参照ください↓


ダイオキシンだけが環境ホルモンではありませんからね。

人生で一度も薬を飲んだことがない方は珍しいかと思います。
あなたが飲んでいる薬の成分が環境中に排出されていわゆる環境ホルモンになります。

・飲まなくなった(必要なくなった)薬を排水溝やトイレに流している方が多い。
・私たちが口から飲んだ薬の成分の一部が尿や大便と共にトイレから下水に流れている。

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下水処理の技術も向上していますが、低分子の化学物質は完全には除去できず、河川から海に流れ出ています。
これは水質調査からも判明しており、魚類の体内からも検出されています。

これらの魚類を食べたり、水道水を飲んだからといって、急性毒性が起きたり、すぐに病気になったりするわけではありません。
長い年月をかけて私たちの体内に蓄積されてしまう可能性はあります。
でも「これが原因で病気になった」とは証明できないのです。
(動物実験では証明されているものもありますが、人間とは大きさが違う、構造が違うなどと言ってくる人もいますしね。)


今、「原因不明」と言われている病気が多いと思いませんか?

最近話題のアスベストなどは、その物質を日々大量に吸い込んだ工事現場の方々に肺がんなどが発症し、有害物質とわかったわけですが、
そのような稀なケース以外、普通に暮らしている中で病気になっても原因が特定されないことが多すぎます。

もちろんそれらの原因が環境ホルモンだと言いたいわけではありません。
ただ「人体に影響はない」とは言い切れないと思っているのです。


余談ではありますが・・・
アメリカでプールの水を調査したら、29ヶ所全てのプールから尿成分が検出され、
その中に人工甘味料が含まれていたとの論文を読んだことがあります。
この人工甘味料の物質は、調味料やスイーツ、歯磨き粉、ガムなどに添加されているもののようです。
人工甘味料だけではなく、他の物質も部組まれているのですが、これらがプール水中に含まれる塩素と化学反応を起こし、発生した化合物が目・肺・皮膚を刺激すると言われています。
その化合物の一部は、水泳選手の喘息との関連が疑われているようです。

プールに1年に1度しか行かないような方には関係ないことも、毎日のように練習のためにプールに入っている選手には影響が出ていることもあります。

私たちが想像もしていない所・状況で、有害な化学物質を摂取している場合がある、ということを知っておいてください。

決して脅しているわけではありません。
ただ、無毒化されたわけではないし、人体に影響がないわけではないということです。


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