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プライドを捨てる努力と、安心してプライドを捨てられる場づくり

大人になってからずっと、割と高い頻度で英語を使って生活しています。
元々好きな教科で、それなりに頑張って勉強してきました。
おかげで、英語が自分の世界を大きく広げてくれました。

そして、私にとって英語学習の原点のひとつとも言えるのが、『ENGLISH JOURNAL』という英語学習者向けの雑誌。
(月刊誌としては昨年末に休刊してしまったのですね…残念!)
高校生の頃、かなり背伸びをして頑張って読み始めました。
特に楽しみだったのが、付属している著名人のインタビュー音源。

詳しい内容はほとんど忘れてしまったのですが、ずっとくっきり残っている言葉がああります。

Throw your pride away when you learn a language.
(言語を学ぶ時は プライドを捨てましょう)

確か、音楽評論家ピーター・バラカンさんが、日本の英語学習者へのメッセージとして発言されたセリフ。

余計なプライドや自意識が学習の妨げになってしまうというのは、結構心当たりがあります。
間違えたら恥ずかしいという気持ちが、少なからず働いてしまいますよね。
でも、間違えることは、何かを学び習得する際に不可欠な要素。
言語習得に限ったことではありません。
間違えて、気づきを得て、修正や調整をしながら徐々にステップアップ。
この積み重ねです。

バラカンさんの助言を聞いてからは、少しずつ「間違える」ということへの抵抗が減ってきました。
正直、今でも完全にゼロにはならないのですが、”Throw your pride away.”を呪文のように唱えがなら、抵抗を減らす努力を続けています。

また、今では私自身が「誰かの学びを支える」という役割を直接担う機会も増えています。
その際に気をつけているのは、その人が安心して失敗できる場を提供できているかということ。
「この人の前で失敗はできない・許されない」と相手に思わせてしまったら、学習効果は大きく低下してしまいます。

安心してプライドを捨てて失敗しながら学べる場をつくっていく。
そのためにも、相手とのコミュニケーションに基づいた信頼関係を築くことが本当に大切だと、改めて感じるのでした。

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