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ヒグラシとスズムシが『ほんとに暑い?』と問い掛ける

 旅するスーパースター、蕎麦宗です。

 連日の酷暑が伝えられる2023年の夏。ここ伊豆・三島は、例年よりも2週間ほど早く梅雨は終わり、7月初旬より30度を超える日々が続く。それに加えてTVニュースでは暑さに対する注意報のみが連呼され、『本当に暑過ぎますね』が巷の挨拶の定番となった。

 確かに暑い。でも、本当にそんなに暑いのかな?!と疑って掛かっているのは僕が自転車乗りだからで、かれこれ8年、伊豆韮山から三島までの自転車通勤をしている肌感覚からすると、暑いながらも大騒ぎする程ではないという感想。実際にサイクルコンピュータの指し示す気温計も例年ほど高くない。
 気分や体調次第で変わってしまうのが肌感覚だし、多くの方々は気温計を持ち歩いているわけではない。誰かが『暑い』と口にすれば、釣られてさらに暑いと思ってしまう程度のもの。社内のエアコン温度設定で、男女の争いが起こることもあるくらいだから、性差や個人差も多いはず。
 なので、暑いかどうかは自分で決めたらいい。と、そんな風ににボヤいているのは、この夏の客足はずいぶんと静かな気がするゆえ。
 
 そんな8月初旬の帰り道。夕暮れ時より前にヒグラシの声を聴いた。夏の終わりや黄昏時に、気温が下がった秋の気配を伝えるのがこのセミのお役目。ちょっと流石に早過ぎやしませんか?と、ヒグラシにお訊ねしたその晩には、外からスズムシの声が聴こえてきた。いやいや、こちらもまだ早過ぎませんか。お盆や三嶋の大祭りだってまだ10日も前ですよ!とスズムシ達にも伝える始末。
 
 三嶋大社のお祭り過ぎて、8月下旬になると時折り夕立が降ったりなんぞして、やんわり暑さが和らいで夏の終わりを感じるのが、伊豆の三島の気候。いつぞや【夏の終わりのミルフィーユ】に書いた。
 それがどうしたことか大祭りを待たずして入道雲、はたまた繰り返す連日の夕立。【雲のまにまに雨宿り】して帰りつつ、おかげで大きな虹にも立ち会えた。どうやら少しだけ季節は巻いてズレていて、暑いなりにも早めの秋を迎えそうだ。

 実際には*ヒートアイランド現象に右往左往しているだけかもしれないけれど、情報に振り回されることなく自分自身の肌感覚を大事にしたい。そして、それを当たり前に実践しているのが虫達。ヒグラシとスズムシが問い掛ける

『ほんとに暑い?』。

その問いに対して、自然体で答えられる《生き物》でありたいと思う。

 では、ガンバラナシませう。

*ヒートアイランド現象…都市化によってその地域の気温が上昇すること。過密な建物や全面舗装は輻射熱を増やし気温を上げる。土の地面や植物は気化熱により下げる。温暖化という地球規模の気候変動より、こちらの方が疑わしい。

ラッキーなことに大きな虹

#地球温暖化 #ヒートアイランド現象 #暑い夏を乗り切る #三嶋大祭り #自然体で生きる


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