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母であること③〆

そうだったんだ。
あの時の言葉って、そうだったんだ。
母も、辛かったんだ。

小学校高学年だったか、私が熱出してしまって学校をお休みした時。
よく覚えてはないんだけど、電話だったか来客だったか、母が友人と話してる声が漏れ聞こえてきました。
「あの子がね、こないだ散歩してるときにね、「幸せだねぇ」って言うたんよ。」
そう言って、母が泣きながら話す声。
聞いちゃいけないような気がして、私は布団をかぶってまた寝てしまいました。

確かに言った。
本当にそう思ったから。
当時わんこを飼っていたので、夕方〜夜にかけてお散歩に行っていました。
マジックアワーの空がとっても綺麗で、心が満たされていて、幸せを感じたんです。子どもなりに。

ほんとに些細な会話。何気ないシーン。、

それを覚えていてくれた。
そんな些細で何気ないことが、母にとっては大事なエピソードになってたんだって思うと、胸がギュッとなりました。

母の職場のすぐ横にある保育園で。今はどちらも別物になっています。

先天性の指の欠損、離婚、母子家庭での苦労、祖父やきょうだいとの軋轢。
そんな中で縫製の仕事をしながら必死に二人の子育てをしていた母。
そして誕生日やクリスマスには、しっかりケーキやプレゼントを用意してくれていた母。やりくりは難しかったはずなのに。

けれど母の中では、「子どもに辛い思いばかりさせている」と、もしかしたら感じていたのかもしれない。

そう思い至ったのは、実はつい最近なのです。
私自信が子育てに辛くなって入院して、人生を振り返る作業をしていたときです。
自分がそんな状況にならないと、思い出しもしなかったこと。
私はなんてひどい、なんて自分勝手で、なんて自分のことしか考えられない冷酷な人間なのだと思いました。母は私に、できるだけの愛を詰め込んでくれたし、いろんなものを残してくれた。それで十分。それなのに、母としては「これでは不十分なんじゃないか」ってずっと自問自答していたのかと思うと、言葉になりません。


子育ては、本当にわからないことだらけ。
子どものことが分からないだけならまだしも、育児サービスなんかの民間・行政のサーチのしにくさが足を引っ張ってくる。
「ああだったらいいのに」「これがわからない」「どうしたらいいの」「どこに言えばいいの」。
困ったときにどこを検索しても、産後の寝不足の頭にはぜんぜん入ってこない。難しいことばばっかり、住所だけ書かれてもウチから近いの?遠いの?駐車場は?バスは?電車は?伝わってこない。イメージがわかない。そもそも、こんなに今私が辛いのは何故なの?
こんな情報社会なのに、そんな原始的なことで迷子になって、辛い気持ちを発散できずに涙する親がとてもとても多い。
核家族化、地域のつながりの喪失、転勤族の増加、地元行政のネット発信とのニーズのズレ。
情報は縦割りでバラバラ、キラキラした子育てを見せつける雑誌類、不安を煽って子育て世代のパイを奪い合う育児系教育系コンテンツ。

無性に腹が立ちます。

孤立した世帯に、「これはこっちだよ」って言いたい。
ただそれだけのことなのに、多分みんな思ってることなのに、どうしてうまくリーチできないのか。なぜ、なぜ、なぜ。

考え続けたい〜というのはとーっても簡単。

100点満点中の10点でもいいから、自分にできることを少しずつ始めよう。

これを読んでくださっている、あなた自身が当事者となって。男女年齢なんて、関係がない。

公園で抱っこ紐のママがハンカチを落としたら、笑顔で拾って少しお話をして、笑顔でバイバイする。
ベビーカーが電車の乗り降りで引っかかってたら、避けずに遠巻きにみておらずに、手をだす。初めは警戒されてもいいから、やる。

こども園・保育園・幼稚園のちがいなんて知らなかった。それが当たり前でいいの?

行動をしなければ始まらない。

そういうわけで、私はこれから、InstagramやTwitter、TikTokですこしづつ、地元の子育てのことについて発信していこうと思います。

横のつながりを少しでも手に入れて、「困ったらとりあえずここ」というものを提供したいです。本当は子育て系だけではく、精神福祉系もしたいんだけど。まずはできるところから。

自分がしてもらったことを返すことは、簡単なところから。できる範囲のことから。

頑張っていきたい。

その親の姿を娘に見せていくことが、子育ての大きなテーマだと思っています。たとえ手が離れたとしても、一生、子どもは母の姿を覚えているし胸に刻んでいるもの。それは一番自分がよく知ってること。

母として、母であることを諦めない。
「子どもの心の安定・安心」をテーマに、生きていこう、活動していこうと思います。


さて、支離滅裂だけど、3回に分けて、母として、母であることについて話してきました。

また多分似たようなこと言います。
忘れたくないし、何回も何回も自分に言い聞かせたいから。

お付き合いいただきありがとうございました!!
また、読んでくださると嬉しいです!!

まったねー!!!✨


M-design ふじの まや


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