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仕事の中に報酬性を見出す。【2023年11月12日】

第8回多摩川カレーグランプリが開催された。多摩川周辺のカレー屋ではない飲食店、20店舗がカレーでしのぎを削る。このカレー屋ではない飲食店が、ってのが、すごいアイデアなんだよな。弁当屋もいれば、寿司屋もいれば、焼肉屋もいる。どこのカレーも絶品である。

我ら「シンチハウス」には、スパイスカレー職人の誠也がいる。数年前に趣味ではじめたスパイスカレーづくりは、もはやプロ顔負けの、というか、場合によってはプロ以上の腕前。何を持ってプロと言うかは謎だが、とにかく誠也がつくるカレーはうまい。

店舗を持っているわけではないが、大家さんが駄菓子屋をやっていて、その駄菓子屋の名義で我々もカレーグランプリに出場したのだった。

350杯以上は準備することが出場の条件。まさか、と思いながら、蓋を開けてみると450杯が完売した。来場者は数千人、全部で8000杯近くのカレーが売れたらしい。お客さんも、飲食店も、みんなたのしそうだった。

ファンがついているお店や、前回以前にいい成績を残したチームにはあっという間に行列ができる。僕たちは知られていないから、声を張りあげて集客をしなきゃいけない。ということで、とにかく大きな声で「タコとカレー、合うんです!」とタコキーマカレーの宣伝をし続けていた。

シンチハウスのメンバーは全員、自分の仕事がある。それでいて事前準備や当日に声を出したり、レジをしたり、カレーをよそったりする。そこにお金は一切発生していない。でも、やるのは「お金を払ってでもやりたい」からなんだ。まさに、仕事が報酬である。

すべての仕事が「仕事が報酬」のようにできたらいいのにな、と思う。でもそれは、すごくむずかしいこともわかる。「仕事が報酬」のような仕事にお金が発生すると、なんか変な感じもするもんな。カレーグランプリ、「お金があげるよ」ってなったら「そんなつもりでやってねぇよ」と思うはず。

報酬のような仕事をする、は、けっこう難しいかもしれないけど、仕事の中に報酬性を見出し続けることは、もしかしたら自分のやりかた次第でできることかもしれないな、と思った。仕事があることのよろこび。これって意外と、すぐに忘れちまうんだ。

カレーグランプリは、コーヒー豆屋さんが優勝した。すごい。

今日も読んでくれてありがとうございます。なんでもそう、よろこびなおすことって、めちゃくちゃ大事だよな。

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