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AppSheet実践編シリーズ⑨~Formulaの活用でアプリの柔軟性と機能拡張を実現しよう!~

こんにちは!肉球です🐶まだまだ暑い日が続きますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
とはいえ、もう秋ですね。焼き芋食べたい。スタバの新作やばくないですか。楽しみで仕方がないです。

さて今日もやるぞ、AppSheet!今日はFormulaの活用だよん。



Formulaの基本機能と高度な活用


はじめに

Formulaは、AppSheetの中でも非常に重要な役割を果たしています。項目の参照や条件分岐などの基本的な機能が備わっており、これらをうまく使うことで、アプリ内のデータ間の関連性や特定の条件に基づいた動作を実現できます。言い換えると、Formulaの活用によって、アプリの機能や表示をより柔軟にカスタマイズできるだけでなく機能拡張の実現も可能になります。
今回はそんなFormulaの基本的な機能から高度な機能について説明していきます。

Formulaの基本機能

Formulaは、AppSheet内でデータを操作し、計算や条件に基づいた動作を実現するための設定項目で、データの操作や計算を行うための式として、関数、演算子、項目の参照などの要素から構成されます。
AppSheet開発画面のメニューバー>Data>Formulaで設定が可能です。
今回は即席で作った在庫管理アプリを使って基本的なFormulaの具体例をみていきます。
このアプリにあるテーブルは以下の通りです。

在庫管理アプリのテーブル


合計金額にはなんの設定もしていない状態なので、この状態では人力で計算して手打ちする必要がありますが、早速合計金額のFormulaに以下のような式を入力して自動計算にしちゃいましょう。

[単価] * [在庫数]

この式では、[単価]と[在庫数]という項目を参照し、それらを掛け合わせて合計金額が計算される仕組みになっています。
上記の例では両方とも数値の型じゃないと計算してくれないので注意が必要です。
試しにひとつ登録をしてみます。

こんな感じでパソコンの[単価]と[在庫数]という項目を参照し、それらを掛け合わせた結果が自動的に合計金額が計算されて表示されました。

Formulaの高度な機能

Formulaではさらに高度な機能もあります。より複雑なデータ操作や計算が可能です。以下にその一部を、即席アプリその2「補習対象抽出アプリ」を使用して紹介していきます。
このアプリでは以下のテーブルを用意しております。

補習対象抽出アプリのテーブル
  • 関数の活用例:さまざまな関数を使ってデータを処理することができます。

  • 複雑な式の組み合わせ:複数の関数や演算子を組み合わせることで複雑な式を作成することも可能です。

関数の活用例として、合計や平均などの統計情報を求める場合に関数を活用できます。
合計点のFormulaに以下のように入力してみましょう。

SUM(LIST([国語], [数学],[社会],[理科],[英語]))

実際にデータを入れてみるとこのように自動で合計点が計算されました。

これだけでは補習対象者の抽出ができないので式を組み合わせて先述の例よりも複雑に設定してみましょう。

国語から英語までの各教科のいずれかが40点以下、または合計点が250点以下の場合に補習対象とします。
ここで二つの条件が必要になるので整理しましょう。
まずは「各教科のいずれかが40点以下、または合計点が250点以下」という部分はOR関数で表すことができます。

OR ([国語] <= 40,[数学] <= 40,[社会] <= 40,[理科] <= 40,[英語] <= 40,[合計点] <= 250)

ここにIF関数を組み合わせることで以下の関数が成立します。

IF(OR ([国語] <= 40,[数学] <= 40,[社会] <= 40,[理科] <= 40,[英語] <= 40,[合計点] <= 250),"✓","" )

この関数を補習対象のFormulaに入力すると、補習対象者には「✓」が入るように設定されてるので実際にデータを入れてみます。

合計点だけを見ると251点以上なので補習対象者からは外れますが、39点の教科があるので補習対象者として判定されました。

いろんなパターンで登録してみた、の図


このようにして、複雑な条件に基づいて計算することができるのがFormulaの魅力です。

どんな関数が使えるの?というところなんですが、Formulaの入力画面を開くと使える関数の一覧と使い方の例が見られるのでいろいろ試してみて、適したものを使って、実用性の高いアプリ開発をしましょう。
しかも種類も豊富でカテゴリ別に分かれているので探しやすいです。

AppSheetで使用できる関数の一例


まとめ

Formulaは、AppSheetの中でも非常に重要な機能です。
項目の参照や条件分岐などの処理をFormula欄に記述することにより、アプリの機能や表示をより柔軟にカスタマイズできるようになります。
関数とか苦手だよ~って人もこの記事で少しでも理解を深められたらいいなぁと思ってます。
私もまだまだ勉強中なんですが、理解を深めれば深めるほど、AppSheetが楽しくなるのではないでしょうか!


ではでは、また次回の記事で会いましょう!!


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