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とかくこの世は萬事酒盃中。~萬事酒盃中と純栗きんとん~

今年の初め、令和4年の封切りは、広島は亀齢酒造「萬事酒盃中 おりがらみ生酒」だった。“萬事酒盃中(ばんじさけさかずきのなか)”とは、世のすべての事は酒盃の中のようなもの、という意味らしい。実際2022年が始まり、1月にはトンガの海底火山が噴火、2月に北京オリンピックが開催され、新型コロナウイルス第6波、ロシアがウクライナへ侵攻、5月知床観光船沈没、7月新型コロナウイルス第7波、そして安倍元首相殺害、参院選。今年も盃の中は多くの事が起こり、分断やヘイトが深くなっているような気がする。「萬事酒盃中」を一口いただけば、おりがらみのやや霞んだ液色ながら、味わいは雑味のないクリア印象で美味しい。アテは、築地入船の純栗きんとん。栗だけで作られた純栗は栗の濃厚な味と控えめな甘さが美味しく酒の肴にも合う。
「萬事酒盃中」、こんな意味もあるそうな、全ては酒の中、何事も酒なくしては成り立たない。時間をかけて丁寧に作られたお酒、人の心を溶かし、人人の間を楽しく豊かにしてくるお酒。万事が酒盃の中の儚い事だとしても
きっと素敵なことへと導いてくれると思いたい。そして残りの2022年が素敵なものでありますように。

但し、飲みすぎには要注意!


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