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こんな今だからこそ伝えたい夜回り先生からのメッセージ

どうも皆さんこんにちは。

以下は夜回り先生として有名な水谷修先生の著書「壊されゆく子どもたち」からの引用です。

「大人はずるい。父親は家庭では妻や子どもに当たり散らし、外で酒を飲んでストレスを解消すればいい。母親も夫の悪口を言ったり、子どもに八つ当たりしたりして、ストレスを解消すればいい。

しかし、子どもたちは逃げることができない。学校と家庭しか生きる場所がないからだ。昼の学校で責められ続け、夜の家庭で叱られ続けたら、子どもたちはどうなるのだろう。まさに、この結果が、私たちの目の前に出現している。

今、この本を読んでいる大人たち、特に母親たちにお聞きしたい。もしも、あなたが夫から毎日『この料理はまずい。こんな物が食えるか』『おまえは何をのろのろしているんだ、こんなこともできないのか』『おまえとなんか、結婚しなければよかった』と言われ続けたらどうなるだろう。

これらは、言われた人の人格を否定する言葉だ。追い詰められ、夜の暗い台所で毎晩酒を飲み、アルコールに依存する。あるいは、携帯電話やメール、ネットで優しい男と知り合い、一夜をともに過ごす。暗い部屋で涙を流しながら、死にたいと思い、自分で自分のからだを傷つける。睡眠薬や精神安定剤などの薬を一度に大量に飲む・・・。こんなことをしてしまう可能性があるのではないだろうか。

じつは、今多くの母親が、自分の子どもに対して同様のことをしている。『こんな成績でどうするの』『早くしなさい。何をのろのろしているの』『こんなこともできないの』『おまえなんか、生むんじゃなかった』などの言葉を、日々投げかけている。つまり、子どもたちは人格を否定され、追い詰められているのだ。

絶対に忘れないでほしい。

好きでいじめをする子はいない。いらいらしてそうせざるをえないところまで追い込まれていることを。好きでドラッグを使う子もいない。今の状況から一瞬でも逃げたいから使うのだということを。好きでからだを売る子もいない。ひとときの優しさがほしいからするのだということを。好きで自傷したり、死を語り、自ら命を絶つ子もいない。誰かに関わってほしいという心の叫びだということを。」

休校が続いていたり、収入が減っていたり、親も苦しい現状なのは間違いのないことだと思います。親が全て抱えこめと言いたいわけではありません。しんどいことを子どもにぶつけてごまかすのではなく、助けを周囲に求めてほしいということ。そして地域の人もそれを大きな愛で受け止めて話を聞いてあげてほしいということ。

そして、それは子どもたちも同じです。親もしんどいんだからと言って我慢したり、自分を傷つけたりするのではなく、助けを求めてください。そして、きちんとした愛で向き合ってくれる大人に助けてもらえばいいのです。

1人でも多くの子どもたちが笑顔でいれますように。

1つでも多くの家族がくだらないことで笑って過ごせますように。

大切なのは僕たちが苦しんでいる人たちのSOSに気づくこと。

助け合っていきましょう。

ではまた。

One love.