隔離七日目 亡者と死臭の大地

天気のせいか、微かに頭痛がする。倦怠感もあるので、ひたすらだらだら過ごす。
午前中は、ゴルゴ13を読んだり、シャーベットのYouTubeチャンネルを観たり、スケボーのビデオを観たり。

昨夜はなかなか眠れなかったので、Netflixでアントワーン・フークア監督の映画「ザ・ギルティ」を観た。主演はジェイク・ギレンホール。
かなり面白かった。
何らかの問題を起こして現場をおわれ、911のコールセンターに回された主人公の刑事。その日、たまたま受けた通報は誘拐された女性からだった。その女性を救い出すために主人公が奮闘する、というストーリー。主人公は911の仕事を不満に思っていて、プライベートでも妻子と別居中、疲弊していて、息苦しい日々を過ごしている。誘拐事件と主人公の個人的な問題をうまく絡めて物語は進む。カメラはずーっと主人公だけを映し続けていく。一見して退屈しそうだな、と思ったのだけれど、全く逆。退屈する暇もなく緊張感が続き、手に汗握る。街で起きた山火事という大きな事件の内側で、誘拐という小さな事件が進行していく、という対比でサスペンスを盛り上げる手法が見事。また、物語が終盤に差し掛かると、タイトルの本当の意味が分かるようになっていて、古典的な手法をど正面から描いているのも好感が持てる。
更に、主人公と他の登場人物とのやり取りや、事件の進行状況は全て電話越しなので、リモートなどが日常になったコロナ禍だからこそ出来た映画、という感じがする。
どうやらデンマーク映画のリメイクのようだけれど、オリジナル版を観てみよう、という気にならないくらい、満足出来た。フークア監督は大好きだし(イコライザーもトレーニングデイも最高じゃん)、ジェイク・ギレンホールも確かな演技力で観ていて安心できる。ボーズが似合う俳優に間違いはない(偏見)。

午後は猫と遊んだり、寝たり、起きたり、やっぱりゴルゴ13を読んだり。

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