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休職293日目 古畑任三郎、フォーエバー。

ドラマ「古畑任三郎」が好きだ。
27年前、小学生の時にシーズン2の第1話「しゃべりすぎた男」を観てハマって以来、ずっと好きだ。当時はビデオに録画して何度も何度も繰り返し観ていた。
大人になってからは、刑事コロンボのトリックを丸パクリしていたり、トリックや論理が破綻していたり、ミステリとしては褒められた作品ではないと思いながらも、それはそれとして、やっぱり好きだ。
というわけで、俺の好きなエピソードを簡単に紹介する。

・「動く死体」

シーズン1の第2話。ゲストは堺正章。
ファンの間でもかなり人気のエピソード。堺正章演じる中村右近と古畑とのバチバチの対決が手に汗握る。
最初の会話で中村右近の何気ない一言から犯人だと確信する古畑の洞察力に小学生の俺はシビレた。

・「笑うカンガルー」

シーズン1のスペシャル版。ゲストは陣内孝則。
陣内孝則のクサイ芝居(褒めてる)がたまらないエピソード。陣内を観ているだけで楽しい。俺の好きなシーンは、陣内演じる二本松が、古畑に自分は無実だと理詰めした後、笑顔で「失礼」と告げて新聞を派手な動作で手にして去るところ。何回観ても笑える(褒めてる)。

・「しゃべりすぎた男」

シーズン2の第1話。ゲストは明石家さんま。
俺が古畑を好きになるきっかけになったエピソード。ファンの間でも名作と呼ばれているらしい。俺も古畑史上1番好き。もともと法廷劇も好きだし。
今泉の無実を証明するためにいつになく必死に犯人を追い詰める古畑に胸が熱くなる。
初めて観た時は、最後のデコパッチンで泣いた。

・「赤か、青か」

シーズン2の第4話。ゲストはキムタク。
キムタクのクサイ芝居(褒めてない)がキャラクターのいけすかなさと見事にマッチしていて、古畑にハメられるシーンでめちゃくちゃスカッとする。
当時、小学校の仲間うちでも人気のエピソードで、古畑がおみくじを引かなかったら今泉は死んでたよな、と笑い合った。

・「しばしのお別れ」

シーズン2のスペシャル版。ゲストは山口智子。
トリックはしょーもないのだけれど、山口智子演じる二葉鳳翆がめちゃくちゃ魅力的な人物。頭が良くて計算高く、そのくせカラッとした明るい性格の女性を山口智子が見事に演じ切っている。古畑に追い詰められ、二葉鳳翆が最後の最後にひと筋の気丈な涙を見せるシーンが好き。「今までもっとつらい目にもたくさん遭ってきた。これくらい大したことない。必ず戻ってくる」という最後のセリフも熱い。
古畑史上最高視聴率34.4%も納得。

・「ラスト・ダンス」

ファイナルシリーズの最終話。ゲストは松嶋菜々子。
トリックはバレバレだけれど、何しろ俺たちの大好きな松嶋菜々子が犯人役でしかもファイナルシリーズの最終話というだけで熱い。
悲しみを背負った松嶋菜々子演じる犯人(ネタバレ防止で役名は書かない)に対する古畑の優しさも胸に染みる。
シーズン3からは「面白いけど何か満足できない」というフラストレーションが溜まっていたのだけれど、最後の最後に傑作を作ってくれて嬉しかった。


田村正和さんが亡くなってしまったので、古畑の新作はもう観られない。残念でならない。ただ、過去作が色褪せない名作なので、何度も楽しめる。俺も数年おきに定期的に観ている。これからも変わらない。古畑任三郎、フォーエバー。

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