休職132日目 SATANIC CARNIVAL 2023

昨日はPIZZA OF DEATH主催のライブフェス「SATANIC CARNIVAL 2023」に参戦してきた。会場は幕張メッセ。

事前に心配していた通り、横浜から千葉まで電車で行くことは出来なかった。電車に揺られていると、気分が悪くなり、何度も途中下車してしまい、どう考えても2時間近く電車を乗り継いで千葉まで行くのは不可能と判断した。
車も運転できないし、諦めるしかないと思った。
心療内科でもらった薬を飲んで休んだ後、タクシーで最寄り駅まで送ってもらい、帰宅しようとした時、本当にこれで良いのか、と思った。
この年齢になって心療内科の世話になり、仕事を4ヶ月近く休職し、身内や友達に心配をかけているのだから、大人しく薬でも飲んでうちで寝てろっていうのか?
スマホのカーナビアプリで幕張メッセまでのルートを調べてみた。高速を使わないと、距離64キロ、所要時間2時間46分。原付なら3時間くらいだろう。

行くか。

チケット代がもったいないとか、好きなバンドが観られないのは嫌だとか、そういう理由ではなく、意地で行こうと決めた。
不安はあれども、ずっと楽しみにしていたのだ。楽しみにしていたものを精神疾患のせいで諦めなければならないのか?そんなのは嫌だ。俺は俺の好きなものを俺の意思で選び取る。
例え身内や友達が心配しようとも、ここで諦めたら、俺は二度と一人で県外に出ようと思わないだろうし、「やっぱりダメだった」という負の記憶だけが残ってしまう。
もちろん、意地よりも自分の身体が大事だということは分かる。何もかもすべてを選ぶ事は出来ないということも理解している。でも、今だけは、少しくらい気合いを入れても良いんじゃないのか?

てなわけで、原付で幕張メッセまで行ってきた。なんだかんだで3時間半かかった。途中途中で水分を補給しながらだったとはいえ、かなり時間がかかった。気温は30度超え。照りつける陽射しで腕が焼けまくってヒリヒリする。

さて、実際のライブはどうだったかというと、たくさんのバンドが出演していたにも関わらず、人混みに酔ってしまい、ほぼ休憩所で薬を飲んでダウンしていた。
観れたのは、
・locofrank(途中から)
・Dragon Ash(全部)
・Ken Yokoyama(途中まで)
の3組のみ。
ちゃんと全部観れたのはDragon Ashのみ。
けれど、もはや現地に行くことが目的だったので、俺は満足している。諦めなかった自分を褒めてやりたい。意地を通して良かった。不利な事、ハンデがあっても、何かを諦める必要は無いと体現できた。

Dragon Ashのライブは、何というか、うまく言葉に出来ないくらい凄まじかった。客席前方はモッシュとダイブでめちゃくちゃになり、演奏は信じられないほどの爆音。ステージと客席がひとつになるってのはこういう事なのか!?と衝撃を受けた。これがベテランの実力なのか、と。
俺の大好きな「For divers area」を演奏してくれたので、ちょっと涙ぐんでいると、俺の隣のおばさん(俺よりちょっと年上って感じ)が号泣しながら頭を振っていた。きっと俺と同じく、昔からDragon Ashが大好きなのだろう。

帰りは行きより時間がかからなかった。ちょうど3時間。へろへろになって帰宅した。
何はともあれ、無事に帰って来れて良かった。

時には意地を通すことも大事だよね。

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