ソーダポップクー

原宿ホコ天あの夏の日 みんな熱かった 気温も暑かった ロックンロールという熱病におかさ…

ソーダポップクー

原宿ホコ天あの夏の日 みんな熱かった 気温も暑かった ロックンロールという熱病におかされ体温は180度ぐらいあっただろう 今想いだしただけでも具合いが悪くなってくる。 原宿 1980 夏 あの日に帰りたい。

最近の記事

原宿 1980 夏_30

No. 30 oclok Extra edition     First part      ツイストが個人プレィだとしたら男と女が向かいあってステップを合わせて踊るダブルはチームプレィ。 ダイアナ、カレンダーガール オーキャロル、イッツマイパーティーなどなどミディアムテンポの四拍子、三角ステップに合うそんな曲で踊る。 オレのセーノの掛け声でみんな合わせてフリをつける。 アップダウンよろしく〜 でセーノで両腕を横スクロールでワン

    • 原宿 1980 夏_29

        No. 29 oclok そんなこんなでイロイロあってオレは新宿のアパートを後にした。 大家さん住民の皆さん何かとご迷惑お掛けしました。 そして新天地は埼玉県の西川口の青木公園のそばのアパートに引っ越した。 畳の部屋が2つ風呂トイレもある。ポマードヘアーも今度は共同炊事場じゃなく、風呂場で気兼ねなく洗える。 新宿のアパートのときは炊事場でオレが頭を洗ってる横で 印刷所に務めてるお兄さんが共同鍋でインスタントラーメンを作ってて、水飛ばすなよって怒ってたっけ。トホホ 基準

      • 原宿 1980 夏_28

        No.28 oclok チームのメンバーもどんどん増えてゆき、踊り終わったあとに表参道を徒党を組んで駅前から降りてゆきキティランドの先の喫茶店の二階にある 会議室のようなところでミーティングをやったりしてた。 何を話したかというと、もっと気合いを入れて踊れとか 掛け声が小さいとかヘラヘラしてんじゃねえとか終いには 男女交際のノウハウまでも 今思うと赤面ものですハイ。 まあ世の中、子供も大人の世界も人が増えれば何かと問題が起こるからブーブーいわないとまとまりがなくなっち

        • 原宿 1980 夏_27

          No. 27 clock その頃の東京はテレビや街角から百恵ちゃんのロックンロールウィドウが流れていた。   モテたいための     ロクンローラー  あなた動機が    不純なんだわ〜 作詞の阿木燿子さん、さすが鋭い!  そのとおり。 テレビドラマ、刑事よろしくに原宿のジャンボやミッキーとかが出てたらしい。 テレビ東京ではシャナナのオールディーズ、ロックンロールショーなんてのもやってたらしい……… らしい?というのはこの頃 部屋にテレビがなく世の中のことがわからない空白

          原宿 1980 夏_26

            No.26 clock 原宿ーはらじゅく〜 ホームに降りたつ。 ヤバイこのビョウ打ち革ジャン、ちょっと目立ち過ぎる。 ここに来るまでの電車の中でも全員がオレをガン見してた ちっちゃい男の子がオレを指さしそれをお母さんがとめてた。かなりヤバイ人の域に達しているらしい。ハハハ…  それに完成までに日にちが掛かりすぎて超真夏真っ盛り、 身体中汗が滝のように流れている。なんか腹が痛くなってきた。トホホホ…… よし行くとするか。 階段を上がって暗く長い通路を抜けると改札だ。

          原宿 1980 夏_25

          No. 25 clock 今思えば若い時の情熱というのは正しく生きるとか将来のためにいろんなことを我慢して生きるとかそういうことを考えもしない。 それを時が過ぎ振り返った時にあれで良かったんだとか オレは何をやってたんだとか思い返したとき想うのは 自分がその時どんな人生を送っているかという結果論からの自問自答であって若かりしその情熱が燃えている時は突っ走るしかないと自分を奮い立たせて行くことが完全無欠のロックンローラーなのだ。 ややこしいウンチクをたれてる場合ではない

          原宿 1980 夏_24

          No. 24 clock 原宿のホコ天は夏を迎え更に盛り上がりを見せていた。 歩道橋の手前がロックンローラーで奥は竹の子族だ。 いろんなチームがそれぞれのチームカラーを出そうと選曲ステップ、そしてファッションと競いあっていた。 やっぱオリジナリティがないと他のチームには勝てない。 そんなとき上野のアメ横の革ジャン専門店で袖が脱着できるダブルの革ジャンを買った このままでもカッコイイけど なんかの映画で見たギンギンに革ジャンにビョウが打ってあるやつ、あ、あれだ! ひらめ

          原宿 1980 夏_23

          No.23 clock しばらくして青木が相棒の 山本を連れてアパートへやってきた。デカっ! 青木が175センチぐらいあって山本は180センチぐらいある。二人ともボーカル 志望でツインボーカル、 そして二人ともイケメンときてる。 えっ凄すぎて逆に不安…… ロックンロールにたいする 熱い想いをひたすら語った。 あまりの二人の直向きさに ちょっと引いてしまったオレは思わず あのさ、原宿でロックンロールの踊るチームがあるんだけど取り敢えず一緒に踊ったりしてみない? バンドの

          原宿 1980 夏_22

          No.22 clock そんなこんなでチームの仲間も増えてきて責任感みたいなものが有るような無いような感じのある夜、弁天町のアパートで佐川君とギターの練習をしていると夜の8時ぐらいだったろうかドアをドンドンと叩く音。 ん?どちら様〜? あのー朝日新聞ですけどー あーいらないいらない! あのーちょっと開けてもらえませんか。 新聞要らないよ… あのー違うんです、、 とりあえず開けて下さい〜 ちょっと話しが〜 なんだよしつけぇなー!   ガチャ うっ、目の前にはポマードたっぷりが

          原宿 1980 夏_21

          No. 21 oclok  ワッパブルパンプホッペンぶーツリフリツリフリ〜リトルリチャードのツッティフルティ! テンション上がるぜマックスだぜ! ツイスト踊る踊る俺が俺がと輪の中にバララとみんな飛び込んでゆく。 ノケゾル奴に大股開きでツイストっちゃう奴 お次はジェニジェニ〜 のっぽのサリーちゃん ときたもんだ。 リトルリチャードはその後自分は神だと牧師になったとか。 地球上の人間のDNAのなかに音とリズムに合わせて踊ると快樂物質を分泌して幸福感を得ると

          原宿 1980 夏_20

          No.20 oclok オレは次の日曜日原宿にいた。 仕事の責任リーダーの責任、どっちも大事なこと 心の中の 衝動で動いちまってる。 まっいいさ、自分のイメージなんてグレーなくらいが丁度いい。 そんな清く正しく美しくなんて息が詰まるぜ! なあ相棒〜て誰? ホコ天新入りのオレ達は 早くこの雰囲気に慣れることだね。 周りのチームのリーゼントの決め方でも刈り上げて50年代風、ロン毛でキャロル風、またはスッと髪をあわせてダックテール、エルビス気取りで ハワイアン・リーゼント

          原宿 1980 夏_19

          No.19 oclok Extra edition  高校時代のオレのマブダチの浜野の話をしよう 出席番号がオレが28番で浜野が29番でなにかと仲がよかった。 バレーボール部のキャプテンでカワイイ彼女がいてツッパリでなんと言ってもリーゼントが最高に 似合ってた。男にも女にも人気があった。 よく昼休みベランダで永ちゃんのライフイズビーンを歌ってた。  夜中のハイウェイで〜 奴は死んだ〜 アスファルト血にそめて 夜空をみつめ〜 ク

          原宿 1980 夏_18

          No.18 oclok オレはもうそのままの格好で電車に飛び乗った。 上は白のコックコート下は3本ラインの入った紺のジャージに黒の長靴 頭だけはリーゼントだけど車内のお客さんはトンチンカンな格好にチラチラこっちを見ている。 気持ちを抑えてリーゼントにクシを入れる。 待ってろよ皆んな! 原宿駅にたどり着きホコ天まで走る。 歩道橋の横に皆んながいた。 俟たせたな皆んな、待ってましたよリーダー。 よしオレにまかせろ! 行くぞ皆んな。 凄い人数が踊ってる、 こ

          原宿 1980 夏_17

          No.17clock そんなある日バイト先の喫茶ビブロスでウェイターやってる狩野君から 妹さんから今原宿のホコ天で友達とか踊ってるけどお兄ちゃんもやらないのと言われ、バイト先に バリバリのロックンローラーがいるからということでオレを誘ってきた。 オレは、あっいいよと得意の安請け合いをした。 墨田区に何人かメンバーがいるから連れてくるということらしい。 オレのポリシー  出来るか出来ないかは たいした問題じゃない。 やるかやらないか それがすべ

          原宿 1980 夏_16

          No 16 clock  喫茶ビブロスでは有線放送でオールディーズをかけていた。 朝一スプートニクスのテルスターで始まる。 一日中ロックンロールを聞きながらコーヒー、パフェ、ナポリタンとツイスト踊りながらフライパンを振っていた。 店のオーナーに看板を描いてくれと言われれば ポニーテールのお姉さんとリーゼントのお兄さんさんが1つのクリームソーダを一緒に飲んでるイラストを描いた。 それを入り口のディスプレィに飾ってくれた。 店の仲間もパンチパーマからリーゼン

          原宿 1980 夏_15

          No.15 clock バイトが終わりアメ横をプラプラする。 古着のアメリカ屋さんは 3着買うと一着タダでくれた。 自分のセンスで選ぶのって楽しいね。 それと革ジャン専門店が あったりヒョウ柄ばっかりの不良専門店、ミリタリーにインディアンジュエリーそしてロックンロールとオールディーズにリズムアンドブルースといえばレコードの蓄晃堂原宿もいいけれど上野もロックンローラーにはたまらない街だと思うね。 ほいでもってアパートへ帰るとギターをパシャパシャやって歌を作って