マガジンのカバー画像

ソファストーリーズ

41
ソファはいつも暮らしのまんなかにある。 椅子より大きく、ベッドよりしたたかに。 活動と休息のあいだのさまざまな時間、 一人もの思いに耽る時 親密な二人の空間 わっと花の咲く家族… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

ソファがつないでくれる過去と未来、35年後を思う

今日から35年経ったら。私と夫は70歳前後、か。息子は...35歳。もうすぐ産まれてくる我が子を…

ソファでいつか一緒にコーヒーを。二世帯の一階はホテルさながら

10年目を迎えてくたくた…というよりはもはやズタズタになっているソファを見ながら「今度はし…

ソファで待つ春、巡りあう生活

夫と2人で暮らしていた街で、希望条件にあうマンションが見つかったのは本当に偶然で、とにか…

水やりをするように育てる私たちの居場所

私の1日は植物の世話からはじまる。昨年からベランダではじめたハーブ栽培は特に調子がいい。…

新しい街、ひとり暮らし。ベッドがあってもほしいもの

引っ越しを決めたら「どうせだし、なにか暮らしを心機一転したい」と欲がでた。だいたい皆そう…

14

刺身、煮付け、焼き鳥で晩酌。最後のシメは“ソファ”

湘南の中海岸でのマンション暮らしがはじまった時、思い切ってどーんと設けたのがソファだ。ワ…

ソファを求めて銀座へ。もう一度はじめるためのソファ

「悩んでないで、行ってきたらいーじゃん」。昨年からああでもない、こうでもない、と生地のサンプルをこねくりまわしている私をみて、息子がそう言ったのだった。とはいえ....2020年以降、遠出はまだまだ気が重い。しばらく迷っていると他の用事も重なり、これは行ってしまおうといざ岩手から東京へ出向くことを決心したのだった。目指すは銀座、ソファのショールームだ。息子も東京へ行く用事があるというので現地で落ち合うことにした。 3年ぶりの上京か。決めてみると早くも心が踊りはじめている自分

猫2匹との暮らしが呼び寄せた、 運命のソファ

フキちゃんと出会ったのはもう20年以上も前のことだ。たまたま道路で出会った。まるくかたまっ…

障子の柔らかなひかり、木のにおい。2人で居たいソファ

障子がぼんやりと青みがかってきたので、早朝だとわかる。しんと少しだけ冷えた空気が気持ちよ…

4

水がきらめいて流れていくように。ソファと小さな娘、掃除の時間

「がんばれ! がんばれ!」。娘の声援が元気にリビングに弾んでいく。ぴょん、ぴょん、と跳ね…

10

大きなソファと、3人の幸福な“窮屈”

「とにかく、大きいやつがいいと思う」。言葉にしたのは私だったが、妻も同じことを考えていた…

祖父からの最後のお年玉で私が買った ソファ

数年前に一度だけ、祖父からのお年玉が2万円も入っていたことがある。それは、大人になってか…

25年ぶりの日本、小鳥と白い革のソファ

四半世紀ぶりだ、ということに気づいて自分でもはっとした。 アメリカで2年、それから中国で23…

娘と美味しいものを食べてたどり着く。 30年ぶりのソファ

「はい、お母さん、紅しょうが」。向かって左の長女から差しだされる。す、と視界になにか入ったので目をやると、向かって右の次女が黙って差し出した、トマトチーズだ。本人はアスパラベーコンをもぐもぐとやっているので、喋らない。 長女、次女、それから私。久しぶりの3人揃っての銀座ランチは、なんとも黙々とはじまった。 さくさく、しゃくしゃく、じゅわじゅわ。 喋らないが、しかし饒舌だ。いったい、何本目だろうか。野菜、肉、魚介、変わり種がまんべんなくやってくる。次々にでてくる串を、熱々