2018-09-25

ふと、「日記を書いてみたら良いのでは?」と思い立った。

現実ど真ん中で抽象化したりマクロに引いてみることが多いから。あと私がひとの日常がすきだから。140文字の、やや狭い世界でぎゅうぎゅうだったことばを、広い芝生にぶわあっと広げてやってみることにする。

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9月25日(火)秋がぐっと増す雨の日

前職の後輩(今はすっかりただの友人)2人と夜は我が家のベランダでお月見しよう!と言っていた日。しとしと雨が降り続く。結局一度も月は見ず、部屋の中でしゃぶしゃぶをした。せめてお月見だんごを作ろう、と白玉粉を頼んでいたのにそれも買い忘れてくるだめな奴ら。

21時半。夫はんは残業に追われまだ帰らず。3人でわいわいと作って食べて、黄昏泣き?でグレる娘っ子(生後5ヶ月)を順番にやいのやいのあやす。私の時しか泣き止まない。そうこうしてるとお風呂に入れそびれてしまったけど、まあ1日くらいどうってことないので、そのままグレてる娘っ子を隣の部屋で寝かしつける。

その間に2人がはまっているという、どうしようもない青春映画(田舎からの転校生の女の子が、イケメン教師と隣の席のツンデレイケメンと三角関係になる)を「観てほしい!」と言い出したので横目で鑑賞。圧倒的な三浦翔平の本物のイケメンぷりだけがこの映画の土台を支えていた。ここでこうくるよね〜と観客が思う展開を何一つ置き去りにせず、全て盛り込んでくるストーリーに「これはラブストーリー界の新喜劇か、もはや伝統芸能…」という気持ちになる。話を聞くと、後輩の1人(メンズ)はエキストラに応募して撮影に参加したらしい。いいわ〜その熱量。2人のことが大好きなのは、自分のときめくものに手間や時間をかけ続けているところ。自分を喜ばせる術を何個も持っている。

そう言えば、お子のいる生活を送るようになってから「子持ちの親となった私」ではなく、今まで通りのただの「私」と付き合い続けてくれることを尊いと感じるようになった。「夜遅くにお邪魔して大丈夫?」とか「〇〇さん(夫はん)が忙しいとこ押しかけてごめん」とかって一見気遣いに見えて、ちょっと寂しくさせられる。

結局いつも通り、終電ぎりぎりまで映画を観てあれこれ大笑いして2人は帰って行った。

彼らは私の産後間も無い頃も、はるばる新幹線とレンタカーで実家まで会いに来てくれた。子を抱いて「初めまして、◯◯〜。会いたかったよ〜。これから仲良くなろうね。一緒に遊ぼうね〜。」と話しかけていて、なんだかとても良かった。決して「友人の子ども」ではなく、新しく出会えた「ともだち」として話しかけるその姿に胸を打たれた。きっと十数年後、対等に会話ができるようになった少しおませな娘っ子と、みんなで旅行に行ったり、酒の肴に娘っ子の恋模様を聞かせてもらったりするんだろう。

娘よ、あなたには少し年上の最高なともだちがいるよ。もしこの先どうも自分の内側と外側がうまくはまらなくて苦しくなっても、その外に更に広がる世界を一緒に見せてくれるでしょう。いいねえ。贅沢だねえ〜。

なんだかあったかい気持ちになって、眠れず結局深夜2時過ぎ。目をさましたお子に授乳して、ようやく眠りについた。

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