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猫の歯の数と咀嚼力

           ペットが健康であるように・・note25

 近くの牧場(長門牧場といいます)に犬を連れて遊びに行きました。柵越しに馬や牛が愛嬌を振りまいています。
 観光に来ている子どもたちも盛んに牧草を引っこ抜いてきては、馬や牛に与えています。馬たちもご馳走を逃すまいと、必死に柵から身を乗り出して、食べています。
 私もあげてみたのですが、馬の場合失敗すると草ごと前歯で手をかじられます。飛び上がるほど痛いものではありませんが、かじられたくないので次からは慎重になります。

 さて、彼らの食べる様子を観察していますと、同じ草食動物でも食べ方が違うことに気付きます。
 牛は牧草を近づけると、あの長い舌(焼き肉のタンですね)でベロリと私の手から草を舐め取ります。たまに噛まれるのですが、前歯も臼歯のようで、噛まれても痛くありません。ブロックのような形の歯にハミハミされたような感覚です。

 ところが馬は違います。食べ方も牛のようにのんびりしていません。パッと取って、パッと食べます。馬には人間のような前歯があり、それを使って手から草をパッと取るのです。その時誤って手まで噛まれると、イテテとなるわけです。
 
 このように動物によって、歯の生え方はまるで違います。これは馬には馬にとって、牛には牛にとって都合のよいように進化していった現在形なのではないでしょうか。

■歯を見ればその食性が分かる
 以前の資料にも書きましたが、その動物がもっている歯の形、その数によって、その動物の食性が分かります。動物の食性の必然が、その歯に現れているのです。
 さて、そのことを今度は身近な猫の歯で見てみましょう。
 皆さんは猫の歯の形、その数をご存じですか?
 解剖学的には、
 上顎に切歯6本、犬歯2本、前臼歯6本、後臼歯2本
下顎に切歯6本、犬歯2本、前臼歯4本、後臼歯2本 
 の合計30本から構成されています。
 そして特徴的なのが、猫の臼歯は食べ物を噛みきるだけで、すりつぶしたりはしません。人間のように咬合面をもっていませんので、フードが小さくなったりしたものは残してしまいます(すりつぶすことが出来ないため)。
 また、猫は犬と違って、フードを噛み砕く咀嚼筋(そしゃくきん)のつく頬骨がきゃしゃなので、犬より噛む力が弱いのです。

■猫が吐き出す時

 ですから、固いフードで消化・吸収の悪い粗悪な質のものを食べた場合、よく吐き出すことがあります。つまり、吐き出すということは、内臓の疾患でない限りはそのフードの素材が悪いものであるという証拠になるのです。

 このようなことに輪をかけて、「歯石の蓄積予防のための病気療法食」などを与える飼い主さんがいらっしゃいますが、それは猫にとって更に苦しみが増す結果になりかねません。それは高繊維食で、なおかつ食物繊維ではなく、植物繊維の場合があるからです。食物繊維は食べ物ですが、植物繊維は食べるものではありませんので・・。
 噛み砕く力が弱い猫が、消化の悪いキャットフードを食べて、なおかつ植物繊維を食べさせられては、消化管への負担は増すばかりです。

 これらを改善して、正しい食事に替えない限りは、猫の消化不良と腎臓疾患はこれからも増えていくばかりです。
お勧めのフードは、
クプレラ:「ベニソン&スイートポテト キャット(鹿肉ベース)」https://www.sofia.co.jp/SHOP/vs-c2.html

「ラム&ミレット キャット(ラム肉ベース)」https://www.sofia.co.jp/SHOP/crc-lmc2.html

「ホリスティックグレインフリー キャット(お腹の弱い子用)」https://www.sofia.co.jp/SHOP/HGF-C2.html
アズミラ:「キャットフォーミュラ」https://www.sofia.co.jp/SHOP/az_dca1.html

ペットのための健康食品 代表池田https://www.sofia.co.jp/



 

最後まで、お読み頂きありがとうございました。少しずつですが、継続して載せていきますので、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。