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運命の出会い〜ニューミュージック〜

ギターを習い始めてメロディを弾く事を選んだ鐘己少年だったが、ベストテンなどの歌番組が増えるにつれて、弾き語りというものに興味を持ち始めていた。
というのもフォークブームからニューミュージックと呼ばれるジャンルがテレビやラジオから流れ、ギターを弾きながら歌う歌手たちを目の当たりにすることが増えてきたからだ。

ある日、鐘己少年は散髪屋さんである曲を耳にする。
「中島みゆき/わかれうた」
この頃は、まだ小学6年生だったが、彼の心にとても印象的に響いたそう。
そして、親戚のおじさんに中島みゆきベストのカセットテープをもらった鐘己少年はすっかりファンになっていったということだ。

そんなこともあって、自分のお小遣いで初めて買ったLPレコードは「今夜は気取ってみたらいい/布施明」「親愛なるものへ/中島みゆき」の2枚。毎日こればかりを聞いては、ギターの本を見ながら弾き語りの練習をしていた鐘己少年。
とはいうものの、まだまだ小学生の冴沢鐘己。そこからシンガーソングライターになるなんて発想はなかったはずだ。
趣味も小学生らしくない渋さ。ミュージシャンとしての人生が始まっているようにも見えるが、このあとロック少年になっていくのだから、きっかけが気になるところである。
しかしながら、それはまた次回のお楽しみにとっておこうと思う。

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