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胃運動機能改善薬の効能

今回は胃の運動機能改善薬についてです。
胃薬は、大きく2つに分かれます。
一つは胃酸分泌抑制薬。
ガスター10みたいに、市販されているものもあります。
胃酸分泌がとても強い場合には、病院でお薬をもらうと良いでしょう。

もう一つは運動機能改善薬です。
あまり聞き慣れないかもしれません。
これは胃の動きを良くする働きと胃の知覚過敏を和らげる働きがあります。

どうして胸焼けや胃もたれがするのでしょうか。
一つは胃酸が出過ぎることです。
もう一つは胃が動かなかったり、胃が動くと「不快だ」と感じるクセができてしまっていることです。

前者の場合は胃酸分泌抑制薬で症状が治まるのですが、後者の場合は胃酸分泌抑制薬の効果が出ないので、困ることがあります。

そこで胃運動機能改善薬が登場します。
医師の間でもあまり処方されることが少ないのですが、効果は結構出ます。

  1. ガナトン(イトプリド)
    胃の動きを良くしてくれます。
    次にお話しするガスモチンに比べて、下痢気味な人に合っているお薬になります。

  2. ガスモチン(モサプリド)
    胃だけでなく腸の動きも良くしてくれます。
    便秘気味な人に合っているお薬です。
    運動機能改善薬の中では1番良く処方されていると思います。

  3. アコファイド
    2014年に出た、1番新しい運動機能改善薬です。
    胃もたれや胃の痛みに、明らかに効果があると実証された初めてのお薬です。
    処方にさまざまな縛りがあり、なかなか処方してもらえませんが、前者2つのお薬より明らかに効果が出る、症状が改善する印象があります。

胃酸分泌抑制薬と胃運動機能改善薬を併用すると、胃酸を適度に抑えながら胃の動きも良くすると言った、より生理的な胃に整えることが可能になります。

運動機能改善薬については、処方に消極的な先生も多いので、「ガスモチンやアコファイドを飲んでみたい」と積極的にこちらから働きかけると良いかもしれません。

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