時節到来

長男が5年間通った保育園の
最後の発表会だった。

もう涙が滲んで、
あ、泣いちゃうと思ったら
次男がベビークラスから離脱して
派手に登場。
周りの笑いを誘い涙が引っ込んだ。

思い返せば
長男の保育園の発表会は
行くのが辛かった。

ベビークラスの時は気にならなかったけど
年中の途中くらいまで
他の子と比べて激しい我が子に
発表会に行くたびに落ち込んで辛かった。
素敵だったよ、と
素直に褒められない自分も嫌で。
発達の遅れを指摘された時は
発表会を見ると不安で
どうなるんだろう
泣きながら帰ったっけ。

それが年中クラスの途中くらいから
メキメキ出てきた
“ちゃんとやりたい!”気持ち。

それからの発表会は
逆に緊張で顔が真っ白。

彼らしさが封印された感じで
少し物足りないくらい。

親って贅沢だ。
辛かった激しさが、なくなると
個性を失ったように感じたり、
落ち着いたら、楽しんでほしいって
思ったり。

そういえば、トイトレもそうだった。
保育園から、
お家でも頑張りましょう!と言われ
慌てて熱心にやり始めたら
全然できない。
怒ったり、タイマーかけたり、
今思えば、
お、落ち着いてお母さん!って
当時の自分に思うけどさ。

泣き出す長男を見て、
これじゃいかん、とやめた途端に
『僕にはもうオムツいらないんだよ』と
さっさとオムツを投げ捨て
普通のパンツに(笑)

時節到来なんだ、と。
分かってるのに
なぜ待てない、私。

苦手なことを克服したり、
立ち向かう姿がこんなに眩しいなんてね。
アラフォーの私は逃げ回ってばかり‥
いや、立ち向かってるか、彼の成長に。

待てないけど、私なりに
歯を食いしばり、たたずもう。

周りが気になる私に
長男が保育園で習った歌を
授けてくれた。

『みちくさ』
まわりばかりを気にしていると
自分のことが 見えなくなるよ
他人の服は きれいに見える
自信を持っているように見える
焦らない 焦らない‥

まだ続くんだけど
6歳児に諭されるアラフォー。

頑張ります。

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