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ハイボールを美味しくするコツ

最初に言います。
ハイボールの作り方として、一般的にウィスキー1に対して、ソーダを3~4倍という割り方が紹介されていますが、この割り方はむしろ上級者向きです。
この一般的な割り方を信用しないように。

3~4倍だと、8~9%のアルコール度数となり、スイスイ飲むには少しきつい度数です。
オーセンティックバーなどでは、1:2で出すところもありますが、それはウィスキーを飲むのが好きな人が飲む場合です。僕もお客さんの好みをみて、対応を分けていますが、最近のハイボールブームでのウィスキーの飲み方とバーに行く人の飲み方は全く違うものだと考えています。

なので、ウィスキーに慣れてない人は、5倍程度で割るほうが美味しいです。というより、食事の最中に、ビール代わりに飲むなら、お酒の強い人でも5倍ぐらいのほうが飲みやすいと思います。
それから、炭酸抜けに気をつけるようにグラスをキンキンに冷やすとかよく言われるけれど、炭酸がきついというのは、味覚的にもきついと感じるもの。もちろん、炭酸が抜けてしまうようなガチャガチャ混ぜるのは良くないけれど、適度というものがあります。
だからグラスは冷蔵庫で冷やさなくても大丈夫。
夏場はグラスに氷を入れたら、氷だけをマドラーで回して、グラスを冷やして、溶けだした水を捨てて、氷を足してから作り始めるとよいです。

さて、さらに美味しいハイボールにしたいなら、ウィスキーを美味しいものにすればいいわけです。
おすすめは、スコッチウィスキーです。
スコッチウィスキーのことは、知られているようで、案外知られていませんが、日本のウィスキーに比べて断然、美味しいです。
いまでは、スーパーでも多数売られるようになりました。
安いスコッチウィスキーは同じ価格帯の日本のウィスキーと比べたら、本当に美味しいのです。

バランタイン・ファイネストは昔からよく知られているバランタインのラインナップのなかで一番安く、1000円ぐらいで売られています。日本の角瓶よりもかなり安いです。でも角瓶より美味しいと思います。

安いスコッチウィスキーがそうなら、高いスコッチウィスキーならどうか。
当然、すごく美味しくなります。
昔からよくしられているオールド・パーという銘柄があります。
近年のハイボールブームで、オールド・パーにハイボール向けのラインナップが追加されました。
オールド・パー・シルバーといいます。
ハイボール向けにブレンドされただけあって、とても口当たりがよく、スイスイ飲めます。

昔からある銘柄なら、シーバス・リーガルもハイボールにするとすごく美味しい。
シングルモルトの話もしたいのですけど、専門的になり、きりがないので、これぐらいにしておきます。

と、ここまでスコッチウィスキーをおすすめしたのですが、僕の店でハイボールの美味しいのを飲んだことがないと嘆く女性の方におすすめしているのは、スコッチウィスキーでなくて、アイリッシュ・ウィスキーです。
よくおすすめしているのはジェムソンというアイリッシュ・ウィスキー。
実にスムースで、女性から「飲みやすい」といって、再来店した方から、「この間飲んだのを」リクエストされることもしばしばです。

バーボンウィスキーのハイボールは少しウィスキーに慣れてからのほうがいいと僕個人は思っています。
ジムビームが流行っていますが、ここはあえて、バランタイン・ファイネストから始めるのをおすすめします。
もし、通ぶりたいのであれば、デュワーズ・ホワイトラベルなんかもいいですよ。こちらも1000円程度買えますが、なかなか美味しいです。
そして、デュワーズを飲むのなら、うんちくつきで。
デュワーズがハイボールという名前の発祥と言われていたりしていますので。(諸説あります)詳しいことはググってください。

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