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出た杭を打たせるもんか

日本って、忖度とか空気を読むとか、そんな風に、周囲に気を遣うことが常識とされていて、集団行動が好きでない人にとっては、生きにくい社会風潮だと思う。


「村上春樹、河合隼雄に会いに行く」の冒頭、

河合隼雄氏がこんなことを言っている。

日本では『個性を大事にしましょう』と校長先生が言ったら、みんなで『ハァー』というわけで、『みんなで一緒に個性を伸ばそう』ということになって、知らない間にみんな一体になってしまうんですね。それほど日本では個人ということがわかりにくいんですね。

昔から、学校っていうところは、集団行動を学ばせようとしているが、だいたい、学校で習う集団行動なんて、社会に出ると役に立たないものだ。周囲の人に合わせて、同じ行動をとっていたら、与えられた役割を果たすことはできないばかりか、自分が果たすべき役割を自分で見つけて、果たすということができない人になっていく。

社会に出るとそういうことを求められるため、社会のなかで、一から学びなおさなくてはいけない。

でも、学校で少々アウトローだった人は、社会に出ると、自分の役割を自分で見つけるのはたやすい。そういう人のほうがすぐに実力を発揮し始める。

ただ、そのうち、「出る杭は打たれる」という世間の波にのまれることになる。
それは、学校で集団行動を身に着けた多数派の人間たちが、集団で個人に反撃を始めるのだ。ばかばかしくて辟易するが事実だ。

だから、実力のある人は、とっとと会社を辞めて、自分ひとりで仕事を始めたほうがいい。
あるいは、集団行動しなくていい会社を作ればいい。
そうしたら、出た杭は立派な柱となり、一本立ちできる。

アウトローだった人は悩む必要はない。
アウトローは最強の個性だ。



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