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【レース回顧Vol.437】第169回天皇賞・春


レース結果・収支

1着【▲】テーオーロイヤル(1番人気)
2着【-】ブローザホーン(5番人気)
3着【-】ディープボンド(6番人気)
・・・
6着【△】サヴォーナ(10番人気)
7着【△】タスティエーラ(4番人気)
・・・
12着【○】サリエラ(3番人気)
・・・
15着【◎】ドゥレッツァ(2番人気)
・・・
単勝1点ハズレ 馬複4点ハズレ 3連複6点ハズレ 3連単6点ハズレ
レース収支:-1,700 累計回収/投資:34,150/67,300(50.7%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,010


率直な感想

1,000Mの入り、60秒を切ってきたか。これは速い。人気どころが全部前にいるのが気になる。・・・あれ?ドゥレッツァさん?下がった?えぇ・・・。15着って何やねんそれ。4歳馬というより、昨年の菊花賞のレベルがヤバい。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

レース前の見解

  • 京都は依然として絶好のコンディションで、どこを通っても伸びる。土曜は最内を突いて伸びる馬も散見された。但し漫然とした前残りは内回りで行われたマイルの未勝利戦のみ。ちなみにこの未勝利戦は1分33秒0で決していて、馬場は高速。

  • 明確な逃げ馬不在。また例の如く横山親父(マテンロウレオ)が行きそう。ドゥレッツァ、テーオーロイヤル、ブローザホーンなど出来れば前に行きたい馬が多く、前は固まって推移。前半ソロソロ、後半ペースアップという長距離戦にありがちなラストスパート勝負。前が固まっているので後方から外を回すとしんどい。

レース指標

LAP:12.8-11.7-12.1-11.5-11.6-11.5-12.2-12.9-12.8-12.6-12.5-12.8-11.9-11.7-11.6-12.0
勝ち時計:3.14.2(良) テン3F:36.6 上がり3F:35.3

レースの振り返り

サヴォーナとハピが出遅れ。チャックネイトは好スタート。ディープボンドが押して前に出かかったところへやはり来た、横山親父のマテンロウレオ。そりゃ逃げ馬不在なら行くよね。最高速度は65.6km/h。ドゥレッツァが早くも2番手、テーオーロイヤルが4番手の外でしっかりマーク。サヴォーナが早めに押し上げて5番手、サリエラも内枠を活かして6番手。

1周目のスタンド前通過。1,000M通過は59秒7。マテンロウレオ、緩めずの逃げ。5~6馬身離れてディープボンドとドゥレッツァ、1馬身後ろにサヴォーナとテーオーロイヤル。そこからまた3馬身離れてプリュムドールとサリエラ。人気どころは大体前にいた。ハピは1コーナー手前で馬群から離れて競争中止。故障したようには見えなかった。

ハピ号は,競走中に疾病〔右前肢跛行〕を発症したため1コーナーで競走中止。

競走中の出来事等(JRA発表)

マテンロウレオは単騎逃げ態勢だがリードは4~5馬身ほど。イングランディーレでは無さそうで一安心。ディープボンドが単独2番手、ドゥレッツァは引いて3番手。坂の上りでディープボンドとサヴォーナが動いていって、ドゥレッツァは4番手。3コーナーを過ぎ、坂を上り切って今度は下り。ドゥレッツァ、GO。・・・あれ?手応え怪しくない?アカン、オワタ。

直線に向いてディープボンドとテーオーロイヤルの競り合い。3番手からサヴォーナが追い上げるも前からは離される一方。前はテーオーロイヤルが抜けて独走、大外から凄い勢いでブローザホーンの追い込み。うーむ、色々想定外。どうしてこうなった・・・。

逃げ馬不在だからこそマテンロウレオの逃げが読めた訳で、馬場が良いので時計が出るということも分かっていた。1,000Mの入りが60秒を割るペースで単純な上がり勝負にならずスタミナ比べに移行。こうなると菊花賞で1回結果を出しただけのドゥレッツァよりもテーオーロイヤルやディープボンドの距離経験が優ったのも頷けるところではある。ブローザホーンも京都で2勝、阪神大賞典3着の実績がモノを言った形。

天皇賞春は単純な上がり勝負にならない。速い上がりを問われると苦しいディープボンドが4年連続で馬券に絡んだのがその証拠。速い上がりが武器のドゥレッツァやサリエラが馬群に沈んだのはもはや必然だったのかもしれない。レース質の読み違えが今回の大ハズレの原因。

昨年の菊花賞組は現時点でその後勝った馬が1頭もいないという異常事態。ドゥレッツァが弱いというより、昨年の菊花賞自体が物凄く低レベルだっただけの話。弱い相手ばかりだったからあんな勝ち方が出来たと解釈すれば合点がいく。後半1,000M云々といったレース指標ばかり気にして能力比較を怠っていたのも今回の大ハズレの原因。


レース結果からの教訓

  • 天皇賞春は上がりだけの競馬にならない。速い上がり勝負に弱いディープボンドが4年連続で馬券に絡んだのが何よりの証拠。

  • 能力比較は競馬予想の基本のキ。レースレベルの把握を怠らないこと。ラップが云々とテクニカルに偏ると外れる。

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