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ボランティアのNPOも、人件費をしっかり出すNPOもどちらも大切です

ジャンルを選んで寄付をするsolioの代表の今井です。

先日、SNSでボランティアでやっている、無償でやっているからすごいんだ、というような(ざっくりいうと)論調を見かけることが多くありました。

私自身、ボランティアで10年や20年近く継続的に運営している団体を見ていると、それはそれで素晴らしいと思います。地域でのボランティアなどの継続など楽しいからやれているだろうし、やりがいがあったり、何かしら面白いからこそ長期間続けることができているからです。

そのような団体も多く見てきましたが、今のNPOの業界の状況を見ていると、減少傾向にあります。先日、日経でも記事化されて指摘されていました。



ボランティアで続けられるNPOもあるし、それはそれですごいNPOだと思います。しかし、30代すぎて生活が成り立たなくてやめてきたNPOも多く見てきた。日経の記事にも出ているように、法人数は少しずつ減少してきていますし、また給与が低く周りで辞めていった職員や団体の代表なども多く見てきました。

そういう意味で、人件費をしっかり出すNPOをもっと作っていく必要性を感じています。事業型も寄付型も、人にお金かけることは重要だと思います。

ボランティアの組織は組織でボランティアマネジメントをできているハードルの高さを超えてきています。ボランティアマネジメント、本当に大変!(この辺りの話は長くなるので、一旦省きます)

しかし、ボランティアマネジメントが優れている団体と、組織として成長しつつ人を雇用し、人件費をかけているNPOと二者択一にする必要性はないと思います。人にお金をしっかり出せる組織を、経営ができるNPOも必要で、NPOが減少していく社会の中で後世にNPOを残すためにも必要なことだと思っています。

ボランティアを数百人巻き込んで巨大になる組織もあります。ただ、しっかり給与や人件費、社内の体制を整えて組織的な経営を行って社会的なインパクトを出す組織もあります。どちらも重要です。本当に。どちらの多様性も、本当は育てていかなければいけない。特にボランティア型の組織は自主性を育てている意味で民主主義の社会にとって大切だと思います。

ただ、それでも強調して言えるのは、人件費を出すことを否定しないことです。そして、それが寄付型だったとしても、事業型でもボランティア型でも、NPOの多様性を認め、どちらの組織も広めていくことだと思う。本当に。

あと、どの形の事業形態だったとしても寄付は大切です。寄付が必要な形の事業であれば、そこにお金をかけて人にお金をかけていくことも。人件費にかけることは必要だということもこちらの記事のコラムで書きました。

寄付を増やしていきたいと思い、solioを立ち上げました。よければ一緒にNPOを応援していきましょう。

寄付先がわからない方はぜひsolioで寄付を始めてみてください。

お読みいただき、ありがとうございました!

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