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「寄付疲れ」との向き合いを考える

ジャンルを選んで寄付するサービスのsolioの代表の今井です。

「寄付疲れ」という言葉を聞いたことがありますか?Twitter検索で「寄付疲れ」と検索すると、色々と出てきます。

「寄付疲れ」という言葉に明確な定義はありませんが、読み込んでいくと「寄付し続けること、寄付をお願いされ続けることで寄付をしたくなくなる」ということでしょうか。

僕の場合は、「寄付疲れ」をしたことはありませんが、自身の経験だと友人や知り合いの起業家のクラウドファンディングに支援やシェアを求められすぎて断るのも大変で「困った」ということはありました。僕自身は年間で10万円ほど寄付はしていっているので、寄付自体の予算を自分の中で持っているのですが、毎年毎年それを上回りそうな勢いで支援を求められる続けるので、それはそれで大変だと思うことはあります。

特に、この2年はコロナによる経済的な打撃やウクライナ侵攻など社会課題が多く表出し、それによってクラウドファンディングなど多くのプロジェクトが立ち上がり、寄付をお願いされやすい環境にあったのではないかと仮説として僕は持っています。それが1年、2年という長い時間があって「寄付疲れ」を経験しやすかった環境だったのではないかと思っています。

「寄付疲れ」との向き合い方を考える


それでは、「寄付疲れ」とどのように向き合うのか考えたいと思います。

今回、Twitterにこのような投稿をしてみました。

そうすると、リプ欄にはさまざまな回答が。

他にも様々ですが、「確かに」「そうだよな」とうなづける内容ばかりでした。

僕自身は、月額寄付は6000円まで、クラウドファンディング支援は最大2回までと自分自身で決めています。現状、子どもも二人育てているので、年間10万前後ぐらいが自分の収入に対してだと頑張って出している金額だと思っています。

そのため、自分ができる寄付金額の総額や支援回数など設定しておくと良いのではないかと思います。僕の場合は月単位でリミットを決めていますが、年間で「これぐらい寄付しよう」という金額を決めて実践することが大切かと思っています。

無理しない範囲で行うことが寄付を楽しめるポイントなのかな、と思っています。

寄付を辞める選択肢も持っていい

それでも「寄付疲れ」をする場合もあるかもな、と思います。僕自身も「頑張って寄付している」と思うこともあります。

先日、ある友人から僕が代表をしている認定NPO法人D×Pに大きな金額をいただきました。その友人は「月額寄付はウェブのサブスクと違って気軽にやめにくい。月額寄付のがお役に立てるのはわかるのだが、寄付がやめにくく重くなってしまうからやらない」と話していて、そんなこともあるのか、と思いました。

僕は月額寄付は全然やめてもいいと思っています。気軽に寄付できるようにすることで、月額寄付ももっと広がると思っています。また、寄付したい時に寄付し始めてもいいと思うのです。

寄付をやめずに、でもいい

ただ、僕自身は寄付はやめずにいようと思います。自分の手元から駄々流れするわけなので、不安になることもあると思うのですが、それと向き合うのも大切だと思っています。支え続けることはNPOで活動している人にとって必要なはずだ、あと自分も応援したいと思っている団体には月額寄付をしているから、辞めずにいよう、と再確認するのです。それで継続するのも一つの手だと思っています。

寄付をしていくと、どうしても無力感がある時があると思います。「団体に貢献できているのか」「結局、何も変わっていないんじゃないか」と、長く続ければ続けるほど、僕は出てくるのものだと思っています。それでも、止めないことの重要さも、寄付をずっとしつづけているとわかってくるような気もしています。流れのように、寄付するといえばいいのでしょうか、本来はそれが知らずと役に立っているのです。それを常に実践するような自然な流れができているから、寄付というのは面白いものだと思っています。

弊社の桂はそこに「わびさびがある」と話していました。わびさびとはwikipediaで検索すると「日本美意識の1つ。貧困孤独のなかに心の充足をみいだそうとする意識。閑寂ななかに、奥深いものや豊かなものがおのずと感じられる美しさをいう」と書いていましたが、読みながら「なるほどな」となんとなく感じてしまいます。寄付もずっとしていると、奥深いものになっているような気もしており、それも一つなのかもしれません。


まとめになりますが、「寄付疲れ」をしたときは気軽にやめてもいいし、やめないという選択肢もあるよ、というよくわからない結論になりました(笑)ただ、基本的に「寄付疲れ」をしたときに辞めることの選択肢をもっと持って良いのだと思います。きっと辞める選択肢を持つ方が寄付は社会に広がります。僕と桂のように「わびさびがある」というようなことを言っているような人間はごく一部のような気がしており、それを貫くのは美意識の一つぐらいだと思っていただけるといいと思います(笑)。

締まらない最後になってしまいましたが、決して寄付は無理しすぎず。やれる範囲からやっていきましょう。以上、「寄付疲れ」との向き合いを考えてみました。


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