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「寄付はお金持ちになってから」という人に伝えたいこと

ジャンルを選んで寄付するsolioの代表の今井です。久しぶりのnoteになりますが、先日こんなことをある方に言われました。

「月額1000円の寄付は意味がないって思ってしまいます」

月額1000円寄付したところで大して役に立っていないんじゃないか、ということを言いたかったと思います。そうですよね、僕もNPO始める前まではそう思っていました。

ただ、僕の方でお伝えしたのは以下になります。

「意味がないなんてないです。例えば、僕が代表を務める認定NPO法人D×P(ディーピー)はその寄付があるから、15〜25歳への給付支援の8万円、長期や短期の食糧支援や月1万円の支援を子どもたちやユース世代に支援ができます。月額寄付があるからこそ、支援の継続や経営や支援計画が立てられます。本当に貴重な支援です」

とお伝えしました。

月額寄付のサポーターさんがどれぐらいの期間を平均的に寄付されるかは各団体によって違うと思いますが、聞いている限りだと3〜4年ぐらいは平均ではないかと多くのNPOさんの話を聞いていて思います。政府や企業ができていない支援をNPOは実施していくので、月額寄付サポーターさんがそれだけ長い時間を支援してくださると、次年度や3ヵ年計画でどういった支援ができるかなど計画を立てやすくなります。

これは企業でも同じですよね。定期的な収入やお客さんがいるからこそ、「もう少し設備投資ができるかもしれない」「スタッフに社員になってもらい昇給して店長候補にして、ゆくゆくはもう1店舗増やすか」など今後の事業にも計画を与えていきます。それと同じように月額寄付サポーターさんは少額でも大切なのです。

誤解の内容に、単発の寄付や月額寄付以外が悪いわけでは当然ないのですが!ここはお間違いのないように。

単発のご寄付も積み上がると、例えばクラウドファンディングなどがわかりやすいですが、単発の寄付が積み重なることで施設を作ったり、新しいプロジェクトを試験的にスタートさせることができたりなど、全く違う意味を持ったりします(もっといろんな効果があるのですが、それはまた別の機会に)。

なので、一つこのnoteで言いたかったのはよく「寄付はお金持ちになってからする」という方もいるのですが、ぜひ少額でもいいので寄付を始めてみてほしい、ということです。

上記のようにNPOを支える、という点でもですが、「寄付勘」をつけるという点もぜひ考えてほしいと思っています。

詳しくはこちらに載っていますが、

「いやいや、寄付なんてお金を持ってからする行為でしょ」

と言われる方もいます。たしかにそうかもしれませんが、経営者ならばやったこともないことに大金を出すことができますか?少額で試してみてから何にしても大きな投資を始めるのではないでしょうか。月500円や月1000円からでもいいので、寄付を始めてみて「寄付勘」を作っていくこと、育てていくことが必要なのではないでしょうか。

旅の面白さもいってみないとわからないように寄付もやらずには面白さがわからない。お金を出してみたら、始めてわかる感覚というのはすべての経験に通じることだと思います。

起業家は自分のビジョンや会社の方向性を一度立ち止まって考えるためにも寄付をしてみてはいかがでしょう。自分の軸とは何か、大切にしていることは何か。言語化し、寄付を始めたことを表明してみましょう。

抜粋するとここです。面白さがわかる、というのは一度何事も始めてみないとわかりません。

また、寄付は始めてみるとわかりますが、寄付することで自分の気になる課題や自分が後悔している過去などにも人によっては向き合ったりします。よく寄付している理由をみていると、自分が後悔した体験があるから、という趣旨のことを聞いたりすることも多いです。

お金を持った時から、ではなく、少しずつ寄付を始めてみませんか。

solioもありますが、ぜひ関心が持っているところや読んでみて「あそこのNPO気になっていたんだよな」と思うところにぜひ始めてみてください。12月は寄付月間なので、ぜひ。


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