生きるのには手抜きも必要

うつでダウンすると一日の過ごし方を忘れてしまう。
意欲が湧かず、「午前中はあれをしよう」とか「午後はあれがやりたい」などのスケジュール管理ができなくなる。

生活に最低限必要な事に対しても「ごはん食べなきゃ」「トイレ行かなきゃ」「お風呂入らなきゃ」という「やらなきゃいけない」思考になるが、億劫で面倒臭くて仕方ない。

普段は自然な流れでできていたことすら気合いを入れないとできなくなってしまう。
そうすると余計に「なんでこんなことすらできなくなってしまったのか」と落ち込む。
自分が発する欲求ですら邪魔になってしまう。

風呂なんて一日入らなくてもどうにでもなるのに、どうしてもそれができない。許せない。
入るのしんどい、でも入らなきゃ。

そんなときは時短風呂で済ませた。
適当でいいからとりあえず洗うだけ洗って、なんなら体は洗わずに風呂から出ることもあった。
細かいことは置いておいて、風呂に入ることをクリア条件にする。
完璧主義を意識しないように、ある程度のところで妥協することで乗りきれる場合もある。

こういうときは「やらなきゃいけないことなんて無い」と自分に言い聞かせて、「やらなきゃいけない自分」と「面倒臭い自分」の間でうまく妥協点を作り納得させる。

調子が悪いのに満点を目指すとしんどくなるだけだから、及第点で生きていくという考え方も大事なんだと思った。

ネガティブにまみれてるときにうまく手を抜く、力を抜く方法を考えると気が紛れていいと思う。

「こうでなくては駄目」と思うと視野が狭くなるから、「これぐらいで自分を許してやるか」と考えられる柔軟さを手に入れたいものだ。

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