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女ひとり旅 現地ツアーで行く水上マーケットと線路の上の市場②メークロン鉄道市場[タイ旅行編ep.22]

13:15  メークロン鉄道市場到着。
1か所目のダムヌンサドゥアック水上マーケットから車で10~15分程で、到着した。
ここは線路の上に市場があり、1日数本の列車が通る時だけ「さっ」と商品を片付け、列車が去るとまた商品を広げて、商いを続けるというユニークな市場だ。
商品は観光客向けのお土産から地元の人も買いに来るような食材まで、色々だ。

フルーツが新鮮で大きく瑞々しい
ここは駅舎の中 列車が何時間待ちでも時間を過ごせそう

駅舎の中にも線路付近までテーブルを出した飲食店があり、面白い。
日差しは強く、湿度は高い。
けれど日陰に風が通ると思いの外、過ごしやすい。
白く反射する日差しの中に、カラフルな色使いの市場のパラソルや商品。
歩いているだけで、楽しい。

線路の上の商店毎に日差しを遮るテントのような庇がある。
この庇は可動式で、列車の通る予告のような汽笛が聞こえると、周囲の店店が一斉に庇を畳みだす。
列車の側面や底部分に接触しないギリギリのラインを長年の実績から見定めて、接触する場所のものは移動させ、接触しないものはそのまま置いておく。
列車は人の多いエリアを心得ていて、駅に入る随分前、市場の辺りから汽笛を頻繁に鳴らして、ノロノロ走り、ごく一時的な店じまいと人の避難を催促する。

サムネイル画像の庇は収納済のもので、このnote記事の1枚目の写真は、庇が広げられた状態のものだ。

甘くて温かい(常温)のマンゴー

日本では線路の上を歩くことはダメなことだとされているし、線路の上で商売や生活を営もうとは誰も考えてない。
数十年前、日本で鉄道がメジャーじゃなかった時代には、ルールがもっと大らかで、今とは違う形だったのかもしれない。
けど、少なくとも今の日本のよくある形(一般的)ではない。
違うから面白いと感じるし、知っているものの形が違うという非日常な雰囲気にわくわくする。

これから先、数年から数十年経ったとして、線路の上は危ないから「線路市場」は禁止しようなんてことを言いだす人が出てきたりするのだろうか。
タイの列車の駅は、日本のものとは異なり、プラットフォームが低く、線路を横切って乗り換える駅もあるけれど、そんな駅も形が変わったりするのだろうか。


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