ポルトガルクラブの錬金術

海外の移籍マーケットの凄さを皆に知ってもらうために
ポルトガルのポルティモネンセを例にとって説明していきたいと思う。

ポルトガルリーグは上位4チーム 
ベンフィカ
ポルト
スポルティング
ブラガ
この4強が揺らぐことはそうない。と言うのもチームの規模がその下からは雲泥の差がある。大体のこの4つのチームは下位チームの有望選手を吸い上げ自分のチームでバリューアップさせトップクラブ、リーガやプレミアなど潤沢な資金があるリーグに売却する。図式がはっきりしている。

ポルティモネンセは選手のマーケットバリュー(選手が移籍した際に入ってくるであろう価値の総額)はJクラブとさほど変わらない。今期で言うと17Mユーロ大体27億円くらい。Jリーグで今期一番高くてのレッズで19M(30億),湘南で10M(16億)くらいだ。
ただしポルトガルリーグを知っている人ならわかるかもしれないが試合はガラガラだしスポンサー収入は日本と比べたら比べ物にならないくらい低いと思う。
なので彼らは選手の移籍金を運営費にぶっ込んでいるし、それで収益を上げている

特に有名になったのは中島翔哉を当時F東京から7000万円で購入し
数年でカタールのクラブに35Mユーロ(今日のレートで57 億)で売却している。
2年程度で50億もの収益を1人の選手で上げている。

これすごくないですか?
仮にJリーグで30点とったとしても2年間でこの選手の値上がりはないと思う。
中島翔哉を含むポルティモネンセの選手売却益は下記の通り
2023  5.75M
2022  27.4M
2021   27.05M
2020  15.45M
2019  15.93M
2018  39.68M(中島)
合計6シーズンで213億円得ている。

一方Jリーグではここ最近一番うまくやっているマリノスでも
5シーズンの合計はたったの15億円、、、、、

多分この仕組みを知ってDMMはシントトロイデンを買収したんだと思う。
シントは今日本人のマーケットを一人勝ち状態でJリーグの年俸より下回ったとしても未来の遠藤、冨安、鎌田に続けと登竜門をくぐりたがる選手は後を立たない。

Jリーグのオーナー企業もこの流れに乗って海外のクラブを同時に運用してほしい。若い有望な選手を早く海外で活躍させる間口がまだ狭い。
前述した通りJリーグでの活躍とベルギーやポルトガルで同じ活躍をした値段の跳ね方は数倍違う。シントの功績はかなり大きい。
昨今の代表が無類の強さを誇るのも彼らの功績はかなりでかいと思う。

逆に言ったら日本人でもここまで海外で活躍できるのだ。
それはもうこの数年の海外組の活躍を見てたら世界中が認めるところだ。

ぜひ日本のクラブもスポンサーや観客収入に頼るだけではなく
今ヨーロッパや南米で起こっている現実を研究し海外の流れを取り込んだ方がいい。そうしたら日本代表がW杯を掲げる日もそう遠くないかもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?