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先生曰く、ちゃんとした鮨屋は"通"ぶる客を軽蔑する

こんにちは。皆さんお寿司は好きですか?
行きつけのお寿司屋さんがあったりもするでしょうか?

私は小さい頃からお寿司が大好き、祖父母に連れられて、よくお寿司屋さんに行った記憶もあり、なかばソウルフードのような位置づけです。

でもある時、みんなが言っている「すし」と私の「すし」はちょっと違うのかな、と思い出しました。

当時私が出入りさせてもらってたお寿司屋さんは、いわゆる江戸前寿司(鮨)のお店でした。

※寿司と鮨のちがいは、お店によるみたいで、あまり重要ではなさそうです。引続きアンテナ張っておいて、情報更新します。

江戸前寿司の代表的なねたと言ったら、こはだ
それから、いかにつめと言われる甘いしょうゆタレのようなものが塗られていたり
漬けまぐろ、煮穴子
あまいたまごの握り、かんぴょう巻

そんなあたりでしょうか。

新鮮なねた、例えばうにとかいくらとか、そういうことではなくて。
酢で〆ていたり、煮たり焼いたり。なにかしら手が加えられた形のねたが多かったように思います。

シャリも、食べ終わってお店の外に出ても、家に帰っても。お寿司をつまんだ手にその独特の香りが残っている、そんな記憶がありますね。

板前さんはいつもピシっとしていて、眼の前で華麗にお寿司を握る姿は本当にかっこよかった。
口数少なくも、幼い私にも優しく、気遣いしてくださり、大人と同じようにお客さんとして迎えてくれました。

そんな板前さんの前に座ると、私も自然と背筋が伸びて、いい緊張感がありました。

浅草にも、昔ながらのお寿司屋さんは少なくなりました。
でも江戸前寿司というものを食べたことがない方は、ぜひ一度、ご賞味いただきたいですね。江戸前寿司屋さんでの体験を、楽しんでいただきたいです。

感想お聞かせいただけるとうれしいです。

ひとつ、ぜひ「のり」にも注目されてみてください。のりの美味しさ、奥深さ、きっと実感していただけると思います。

さきほどからねたとかシャリとか書いてしまいましたが、本来こういう言葉はお寿司屋さんのお店の中で使われる隠語、なのだそうです。

わさわざ我々お客さんの側が使うと、本当はちょっと変なのだとか。

かの池波正太郎先生が、著書「男の作法」の中でおっしゃっています。

鮨屋へ行ったときはシャリだなんて言わないで普通に「ゴハン」と言えばいいんですよ。

この本、男を磨くにはもってこい(女ももちろん磨けます)の本で、おすすめです。この本を読んだら、お寿司屋さんや天ぷら屋さんにも行ってみたくなると思います。

ぜひ浅草で、男を、女を、一緒に磨きましょう。

また改めて、「男の作法」については書きますね。

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