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2024年、春ドラマが始まって。

※ネタバレあり

春ドラマが続々と始まっていますね。曜日順で序盤の感想を書いていきます。個人的には意外でしたが、火曜日が熱い。

月曜日
アンメット ある脳外科医の日記
原作未読です。ポスターから大優勝していたのですが、期待通りとてもよかった。。質感が映画で、映像表現が凝っています。その辺りは、同じく関テレの過去ドラマ「エルピス」と少しだけ重なりました。1話完結の患者さんのエピソードもきっと丁寧に描かれていくんだろうと思いますが、縦軸としていい塩梅で謎が見え隠れしていてこれから物語は深いところに潜っていくんだろうと妄想がかき立てられます。かっこわるい表現ですが、かっこいいドラマでした。
物語を度外視したところで言いたいのは、岡山天音!政略結婚で出世しようとしている医者役だそうですが、初回の出演時間わずか数分で射抜かれました。闇しか感じない、こじらせた人物のようだけど、それがいい!これから毎週この天音が見れるの?助かる(ばか)。

・366日
ダイジェストで観ました。
超王道ラブストーリーでした。高校時代にすれちがった二人が、再会して想いが通じ合ったところに起こった悲劇。それを乗り越えていく話。私的にはアリスちゃんと郷敦くんの並びはバランスが悪いとは思いませんでしたが、古きよきラブストーリー気分ではないのでリタイアです。

・95
こちらも原作未読です。1995年が舞台のドラマなので地下鉄サリン事件を扱うこと自体はわかっていましたが、いきなり主人公たちの物語が始まるきっかけとして出てきて重さを感じました。事件当時、私はすでに物心がついており空気感も覚えています。ただその私ですら事件前にテレビのバラエティ番組に麻原が出ていた記憶はないので(もしかしたら親が見せないようにしていた可能性はあるけれど)、今の若い方にはオウム関係の記憶が全くないですよね。今ここでもう一度鮮明な形で扱う意義があると感じました(テレビ局にそういった意図はないかもしれないですが)。
1995年のファッションがやや違うけれど、当時の、今とは異なる変な暗さ(世紀末感というのか)が伝わってきました。
中川大志は、前クール「アイラブユー」では邪魔を一切しない当て馬役でしたが、今回はそれとは全く違う人物。思想に被れてかっこつけている姿、ださいはずなのにかっこよかった。これからの展開が読みにくいのですが、とても楽しみなドラマです。

火曜日
Destiny 
想像以上に面白かった!
ちまたでも散々言われている通り、30歳オーバーの俳優さんたちが大学生を演じるのは大変そうでしたね。でも石原さとみは別格。実年齢37歳なのに大学生に見えなくもなかった。芸能人ってすごいな。
見た目の違和感がややありつつも、物語にはとても引き込まれました。特に田中みな実。メンヘラ演技が板につきすぎている。彼女の醸し出す危うさが、話を盛り上げていました。
田中みな実の事件の真相は?そもそもの発端でありそうな、石原さとみ父の死の真相は?謎はありますが、個人的には考察よりもハラハラ感を楽しもうと思っています。

・くるり〜誰が私と恋をした?
記憶を失っためるるが以前の自分には囚われずに自分らしさを見つけて、前へ進んでいく話なのかな。オープニングや根底のテーマから、ディズニー映画の「魔法にかけられて」を少し感じました。現時点では、ミステリー部分(めるるの恋のお相手)の着地はどうにでもなりそうです。今は視聴者を錯乱させている感じでしょうか。男性キャスト3人、瀬戸康史、神尾楓珠、宮世琉弥の中に、めるるのストーカーとめるるが指輪をあげようとしていた恋人?がいるんですよね?1話冒頭を理解できてないのですが、着ぐるみの人、革靴の人、スニーカーの人の3人がめるるの事故?現場にいた、であってますか?
2話時点での予想は、りゅうびくん→ストーカー?もしくは現恋人で、めるるにゆっくり思い出してもらいたくて初めましてのふりをしている説も?めるるとの2ショット写真を何枚か撮っていて、めるるはいずれも男受け全開の勝負服(クローゼットにあったけれど、彼女の普段のワードローブからは完全に浮いていたもの)に身を包んでましたし、現恋人だったとしても違和感はないかな。瀬戸康史→本人の話通り元恋人は確定でいいのかな?ミスリードな気も?元恋人なのにめるるの好きなものを知らないなんてことある?ストーカーや現恋人、どのポジションもありえそう。神尾楓珠→単に同僚。ワンチャン、想いを言葉にできずにストーカー。
「くるり」のタイトルから思うに、キャスト全員、1話の印象からどこかで「くるり」と変わるのでは?それとも記憶喪失をきっかけにめるるの人生が「くるり」と変わるという意味かしら?とりあえずこれまでの俳優歴的に、男性陣のなかでは瀬戸康史が一番重要な役割を担うんだろうと思いますが、個人的には恋人(というかめるるが想いを寄せる人)であってほしい。瀬戸康史の演技が好きだから!

金曜日
9ボーダー
大本命だったけれど、予想とは違ったドラマでした…。3姉妹の抱えている悩みに、あまり共感できなかったことが大きいかな。特に主人公の次女に感情移入できるかが重要だと思うのですが。彼女の「家族の世話をしていたら自分のことがお留守になっていて、今更空っぽな自分に気づいたって困る」という気持ちは共感したのです。でも仕事がうまく行っていない私から見ると、部下に振り回されつつも上司や同僚には認められているからそんなに人生を悲観することないじゃないかと感じてしまいました(私の感じ方に問題がある)。で、この次女の恋のお相手候補の松下洸平は、記憶喪失なんですね(設定が「くるり」と被っている…)。松下洸平部分以外はステレオタイプな物語なので、そのあたりの話がすごく浮いて見えました。また、記憶喪失の謎含め恋愛以外の部分も恋愛を盛り上げるための、物語を進めるための装置なのかな?と感じるぐらい不自然な部分があって。例えば、結婚したいと思っている女性の姉本人に「マッチングアプリであなたを見た」と騒ぐ男性なんている…?ドラマだからそんなところまで気にしても仕方ないんだけれど。もしかしたらこれから先キャラクターたちには親しみを覚えていく可能性はありますが(俳優さんたちの演技はうまかったので)、やや強引な展開が気になりました。あと個人的に恋愛に重きをおいたドラマの気分ではないので、様子見します。

結局ルート(なんとTVerで見逃し配信がなかった)とアンチヒーロー(登場人物が多くて疲れそう)は観れていません。滅相もないも始まったのかな。。今期はすでに気に入っている作品がたくさんあって、もうお腹いっぱい。あとはブルーモーメントの開始を待つぐらいにしておく予定です。

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