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吾輩はパンである / 人命救助した日記




年末年始は流行りのインフルエンザで寝込んでエヴァ一気見したり寝正月を過ごして気がつけば2週間も経ち、そろそろ飲むかと、しこたま飲んだために二日酔いと空腹状態で昼前に目覚めたある日の朝。


夕方までに2食食べてNetflixや水ダウ見たりした。
ビートルズ聞いて失神した人今もビートルズ聞いてる説。
当時、ビートルズは不良の音楽だから聞いたらいけないと言う大人達がいたみたいだけど、
今で言えばヒップホップの誰かはそれに相当するけど、ヒップホップは大ブームで誰ももう止められないし止めないね。
僕はヒップホップを不良の音楽と思っていて、やっぱりヒップホップ文脈ではない不可思議wonderboyのポエトリーリーディングなんかがいいやと思ったけど、ADHD特有のスピード感で舐達麻聞いてた。部屋が散らかってる。
彼らは喧嘩売られたりしてもお気持ちはラッパーだからって音楽にして出していて、昔の犯罪者だった頃とは違うってギャングスタラップの先を見せてくれてる感じがかっこいいよね。余談はさておき。


B型でした。アロハシャツ着た医者にSNS用に写真撮って!って撮らされたやつ。変な医者!



インフルエンザで死にかけた身体を労わろうと近所の銭湯に。
先客が2名、
エントリーナンバー①腰とちんぽの曲がったじいさんと
エントリーナンバー②やたら金玉のでかいじいさん。
そして後から入ってきた、新メンバー③やたら股間が黒い青年の4人のメンバーで入浴していた。
腰ちん曲がりじいさんが早々に脱出。
金玉じいさんとちん黒君の3人で仲良く入浴。


続いて金玉じいさんも脱出かと思われた時に
バン!って鈍い音、振り返るとじいさんが倒れていた。
気付いて1秒後には状況を理解する前に身体が勝手に動いて、じいさんに駆け寄っていた。
意識の確認をしたら目は開くけど、言葉がない、息が止まりかけてる、風呂上がりなのに肌が異常に冷たい、頭を打ってる、血は出てないけど、やばい死んじゃう!


「救急車ァ!!!!」叫んだ。


しかし、外でそれを聞いた腰チンじいさんは気が動転したのか「脳震盪か!それなら大丈夫や!」まるで使い物にならない。
こいつ腰とちんぽだけじゃなくて倫理観まで捻じ曲がってやがる・・・!!!

番台が何故か交代の時間で不在。30秒後に番台がイン。とにかく急いで電話かけてもらって、バスタオルも用意してもらった。

ちん黒君も駆け寄ってきたはいいけど「大丈夫ですか〜?」とニコニコしてる。わかる、人はこういう時、どうしたらいいかわからなくてヘラヘラしてしまうんだ。
それにしてもちんこが異常に黒い。特筆して、肌が白いわけでもないから特筆してちんこが黒い。救助にあたりながら得体の知れないものが近寄ってきていることに恐怖した。

女湯のおばはんたちは「あらやだ、救急車やて」
あらやだちゃうわぼけ。何故かその後、服着て番台乗り越えて男湯に入って野次馬しにきた。何故普通に男湯に入って来れるの???え???
全員何も言わない状況に恐怖した。おばはんは性別とか超越してるのは世間の共通認識なの?
なんなの?


変なやつばっかじゃねえか!と思う暇もなく、
大丈夫ですか、わかりますか、と言いながら肩をトントンして、身体冷えないようにタオルで拭いたりしたり首の位置直したり、できることだけをした。無力すぎるけど。
じいさんの金玉がめちゃくちゃでかくて身体を拭きながらその未知の存在に恐怖しながらも勇気を出して金玉を拭いてあげて、
諦めずに呼びかけ続けたら、なんとかじいさんの意識が回復してきて言葉にならない音を発してくれた。
ひとまず呼吸が止まらなくて安心した。ふぅ


そうこうして見守り続けたところ、近くの消防署から3分ほどで救急隊員が到着した。
現場確認のために、入り口と男湯の扉と暖簾を全て全開にされたため、近隣に全裸を晒すことになったが僕の全裸でこのじいさんが救えるならなんぼでも脱ぐという覚悟しか僕にはなかった。
そうして突入してきた救急隊員に引き継ぎをした。
その後、じいさんは何とか回復した様子で救急車に担ぎ込まれてどこかへ連れて行かれた。
まるで捕獲された宇宙人のようだった。
きっと金(玉)星から来たんだ。


じいさん、星に帰るのだな。
じいさん、星にならなくて良かったよ。


冷えた身体をもう一度湯船で温めてから風呂上がったら、番台さんからお礼にとビールをもらった。
二日酔いから回復した体に流し込む。
ちん黒くんは「僕は未成年なんで結構です」とオレンジジューチュ飲んでた。
未成年のくせにあんなにちんこ黒いやつがいるのかと思うと世界はまだ知らないことや変なやつがが沢山いて、きっと相対的に僕もめっちゃ変なはずだと宇宙の神秘に触れた気がした。


番台さんはメダカの水槽に向かって「びっくりしたね〜びっくりしたの〜」と赤子に話すみたいに話しかけてたけど、メダカの数が多すぎて、どの個体に話しかけてるのかわからない妙な光景だった。なにメダカって意識共有してると思ってるの?
情報統合思念体なの?
個は全、全は個なの?
もしくは自分の子どもが魔法でメダカに変えられた?壮大な話?
なに?どういうこと???



ビール飲んでる僕のところに、何故かまだ男湯側にいて談笑してたおばはんが場を締めるかのように「まあ色々あったけど、最高やな!」と一言言ってきたけど軽いアスペの僕には何が最高なのかわからず「はあ」と苦笑いを返した。
風呂上がりのビールはsupreme。人助けはsuperman。精子はsperma。
そういうことかな?なになに?全部わかんないって!


ビールもらった




そうして家に帰って、カレーを温めながら心の中のミサトさんに「あなたは人にほめられる立派なことをしたのよ。胸を張っていいわ」と言うてもらって自分を褒めたけど気持ちの整理がつかず「こんな時どんな顔をすればいいのかわからないの」と答えて、カレー食うて眠りについた。


訳あってこの数ヶ月仕事できずにいて2023年の記憶は驚くほどないし、年越しの瞬間は寝てたから2024年に来た感覚もない。
ただベッドに横たわり、立ち上がるだけでギックリ腰になるだけのただの木偶の坊かと思っていたけど、
人助けをしてミサトさんに褒められて僕はアンパンマンでみんなの夢守るために戦っていたことを思い出した。
(僕は29歳でミサトさんと同い年だからエヴァにはもう乗れないんだよ)
アンパンマンだから顔食べられすぎて、いつの間にか顔無しになってしまって自分がどんな人間で、何のために生まれて何をして生きるのか忘れてしまっていた。
(もしくは第15使徒の攻撃喰らったアスカ設定でも可)


まだ倒れてちょっと間した時のじいさんみたいに意識はハッキリとはしていないけど、少しずつ回復してきてる。もう少しでちゃんと形になりそう。
バタ子はん、早よ新しい顔投げてくれと思うけど、焦らず時間かけてもっと良い新しい顔焼き上げていこうよと心のジャムおじにお願いしてみる。
アンパンマンが世の中にいない間にはカレーパンやら焼きそばパンやらが頑張ってるから、無理しなくていいんだと思うとトモフスキーのスキップを熟成中のパン生地に聞かせておく。
そしたら焼けた時にきっと、できないことはできない、嫌なことは嫌と言えるパンになれるはず。



とにかく僕は1人の人の命を救えたことを誇りに思って生きよう。
少しでも誰かを救える心が僕にはある。
そう思うと、じいさんの命も僕の人生も少し救われたようで、少し前に進めた気がしたのでした。

めでたしめでたし。


吾輩はパンである。顔はまだない。薄暗いところで泣いていたことだけはわかる。


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