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【オープン社内報#42】雨のピクニック

こんにちは。株式会社ひらくの染谷拓郎です。

 年が明けてもう半月が経ってしまったことに驚きます。毎年、年末年始でたっぷり本を読んでやろうと意気込むのですが、結局あまり読めないまま終わってしまいます。今回は「クリエイティブ・デモクラシー」「エッセイストのように生きる」を読了。「学習の生態学」はまだ1/5くらい。今年も隙間時間を見つけながら読書を続けていこうと思います。

 さて、年明け最初の大きな発表は、「文喫 栄」の開業に関するもの。栄は、六本木、天神に比べエリアがかなり広いこと、また入居する施設自体が新設ということが大きなポイントです。そのお店を目的に来店されるのではなく、「新しい商業施設だからとりあえず行ってみようか」という方が多くいることでしょうから、初めて文喫を知ってくださる方が増えることがとても楽しみです。担当しているメンバーは4月の開業まで忙しい日々が続いていきますが、ひらく全体で開業まで進んでいきたいと思います。

 それ以外にも、2024年は新しい仕事をたくさん作っていきたい。いわゆる「型」や「パッケージ」があって、それを導入していく、提案していく。という仕事も大切ですが、僕の役割は今現在そこにはありません。今年もやったことがない領域の仕事を開拓し、それが当たり前の業務になるまでは、四苦八苦しながら新しい扉を開けていきたい。

 例えば、Aという「ずっとやってきたので目をつむってもできる」仕事があるとします。「お金になるものはもう自分が飽きていること」でもあるので、こうしたご依頼をいただけるのはある意味とても助かります。でも、そればっかりやっていくと、どんどんAの仕事依頼ばかりが増えてしまいます。

 本当はBという仕事をやりたいけど、A的な仕事しかこない。というときはAのなかにBにつながるA’という仕事を組み込むとチャンスがつながります。そして、A’ができると次はA”になっていく。そして気づいたらBの仕事もできるようになっていく。クライアントワーク中心でAからBに行くにはそうしたプロセスが有効です。

 では、自主事業ではどうでしょうか?その場合は、自分でリスクが取れるのでとにかく小さく実装することが大切です。そうすれば、最初からBやCの仕事を作ることができます。そうしてPDCAを回しながら、なんとかそのブランドを育てていく。そうすると、それをウチでもやってくださいという声をいただき、今度はクライアントワークでBやCの仕事ができるようになっていきます。

 外からどう見られているかと、自分が何をしたいのかが綺麗に重なることが理想ですが、現実はそうはいきません。僕は過去に思いついちゃったアイデアを形にしてたくさんの人に喜んでもらえる事業に育てていくことをうまく差し込んでいきたいと思います。「待ち時間協会」「ドーナツ・モード」「300の専門図書館」「リッチューフェス」など、頭の中にはもうすくすくとアイデアが育っているので、虎視眈々と実現機会を狙っていきます。

 あまり苦労や心労がない、これさえやれば大丈夫、みたいな仕事もいつかしてみたいのですが、常に不安がつきまとう生活が続きそうです。安定と変化の大きなバイオリズムで言えば、いまは5~10年くらいのスパンで変化の時期なので、今年もうろたえながらがんばってみようと思います。最後に、そんな心境を言い得た一説を見つけたので紹介します。

「ピクニックだと?」
ムーミンパパがどなりました。
「いったいなんで…」
「いやな予感がするのよ」
ママは大声で返しました。
「今すぐピクニックに出かけないと、わたしたち、よからぬことが起こる気がするの」

「ムーミンパパ 海へ行く」

 外が雨だろうと嵐だろうと、「今やるしかない」ということがありますよね。僕も、見えていることだけをやるのは「いやな予感」がするので、2024年は「雨のピクニック」をキーワードに、楽しみながらがんばっていきたいと思います。

 最後まで読んでいただきありがとうございます。今日もがんばりましょう。

染谷

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今週の「うれしい」
映画「PERFECT DAYS」観てきました。良かったです。役所広司さんの存在感や表情、変わらない日常とまちなみ、そして流れる音楽。パティ・スミス、ヴァン・モリソン、金延幸子。ルー・リードの「Perfect day」が流れるシーンは本当に美しかったですね。

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