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Paolo Scavino Barolo パオロスカヴィーノ・バローロ定点観測

今回はバローロの有力生産者「パオロ・スカヴィーノ」クリュ毎のティスティングの機会がありました。ヴィンテージは同じではないのですが、それは贅沢というもの。あと近年のヴィンテージの1~2年の差は今の時点ではあまり気にしないのが私の考えです。

Paoro Scavino パオロ・スカヴィーノについて簡単に。

当主はエンリコ・スカヴィーノ。カンティーナ(イタリアでワイナリーのこと)は祖父ロレンツォによって1921年に設立。因みにパオロは父の名前。本拠地はカスティリオーネ・ファレット村。モダンバローロ、バローロボーイズの一員として現代バローロを牽引してきたエンリコはフレンチバリックやロータリー・ファーメンテンターなど新しい技術を導入。新しいバローロの道を切り拓く。技術だけではなく畑の仕事も精力的で祖父や父の教えのもと栽培の難しいネッビオーロを見事なバローロに仕上げている。またバローロにブルゴーニュのようなクリュ(畑)の概念を取り入れた生産者の一人であり、彼の作るクリュ・バローロはそのテロワールにより明確に個性を打ち出している。

今回の定点観測

・全てバローロ。スタンダードバローロ1種、クリュバローロ4種のティスティング。

・ヴィンテージは2016~2013年。どれもまだ熟成のニュアンスが出ていないので、考察には入れなかった。それよりもクリュのテロワールを見極めたい。

・抜栓は10時間前。どれも開いていて飲み頃と感じたのでこれも問題ない。

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