ソムリエドゥーエ

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こんにちは!2人のソムリエが運営するワインショップ Sommelier Due(ソムリエドゥーエ)と申します!ここでは2人のオススメワインの紹介や、ワインのコラムなど、ワインについての様々な情報を提供いたします!

最近の記事

イタリアワインを楽しもう⑯(最終回)・・オスラヴィアのオレンジワイン

こんにちは、イタリアワインを愛してやまない ソムリエ Tです。今回で「イタリアワインを楽しもう」は最終回です。レストランやお家でイタリアワインを飲むときに少しでも参考になってくれれば嬉しく思います。 さて、最近よく耳にさせると思います。「オレンジワイン」 オレンジワインとは、簡単にいうと赤ワインの作り方で白ワインを作ります。普通白ワインはブドウの果皮はとって果汁だけをワインにするのですが、オレンジワインは赤ワインを作るようにその果皮を一緒に漬け込んでワインにします。果皮か

    • イタリアワインを楽しもう⑮・・アマローネとは?

      こんばんは。イタリアワインを愛してやまないソムリエ T です。 今回はイタリアワインの中でも、世界中のワインラヴァーからとても人気のある「アマローネ」(Amarone)というワインについてご紹介します。 ポイントを纏めてみました。 1 「アマローネ」はイタリア、ヴェネト州 ヴァルポリツェラという地域で作られるDOCGワイン。(※DOCGワインについては イタリアのワイン法で書いています。) 2 このワインは赤ワイン。ただその作り方は世界でも稀で、収穫した黒ブドウをレ

      • イタリアワインを楽しもう⑭・・モダンバローロ、バローロボーイズとは?

        こんにちは、イタリアワインを愛してやまない ソムリエ T です。 さて、皆様、「バローロ・ボーイズ」「モダン・バローロ」というフレーズを耳にしたり、見たことはあるでしょうか?近年のバローロの歴史上、とても重要なムーヴメントの一つです。その背景とポイントを纏めてみました。 1 戦後から1970年頃までランゲやバローロの生産者は決して豊かではなかった。アメリカやイギリスで評価され復興を遂げたフランスワインとは対象的。また当時のバローロは品質が良くても飲み頃になるまで時間がかか

        • イタリアワインを楽しもう⑬・・注目のエトナのワイン

          こんにちは、イタリアワインを愛してやまない ソムリエ T です。 実は今、世界中で注目されているイタリアのワイン産地があるのです。 それは、シチリアのエトナ エトナ山はシチリアで一番高い山で、今なお活動を続ける活火山としても有名です。その麓では古くからワイン用のブドウを作っていたのですが、注目されている要因をポイントで纏めてみました。 1  世界中で人気のフランス、ブルゴーニュ産の赤ワイン。その人気ゆえに近年、価格が高騰。特に銘醸畑のワインは手に届かない価格となってき

        イタリアワインを楽しもう⑯(最終回)・・オスラヴィアのオレンジワイン

          イタリアワインを楽しもう⑫・・ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ

          こんばんは、イタリアワインを愛してやまない ソムリエ Tです。今回はイタリアの銘醸ワインの一つ。ブルネッロ・ディ・モンタルチーノについてです 筆者もモンタルチーノ村に行きました!小高い丘の上にあるこの村からの風景は見渡す限り「森と山々とブドウ畑。」本当にワイン一色です。 それほど大きくないモンタルチーノの街です。ワインショップもたくさんありました。 見渡す限り、森と山とブドウ畑です。 「ポッジョ・ディ・ソット」のブドウ畑です。乾燥していて勾配もかなりありました。 さ

          イタリアワインを楽しもう⑫・・ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ

          イタリアワインを楽しもう⑪・・キャンティ

          こんばんは、イタリアワインを愛してやまない ソムリエ Tです。 今回は有名なワインですね。そう「キャンティ」です。ポイントをまとめました。 ポイント 1 おそらく日本で一番名前の知られているイタリアワイン。かなり昔から日本にも輸入されています。藁で包まれたキャンティが懐かしい。 2 トスカーナ州の主に山合いの地域で作られる赤ワイン。ブドウはサンジョヴェーゼ種主体、昔は白ブドウを加えることも法律で許されていた。歴史と伝統のあるワイン。 3 「キャンティ」「キャンティ・

          イタリアワインを楽しもう⑪・・キャンティ

          イタリアワインを楽しもう⑩・・スーパータスカンとは?

          前回のワイン法の話の続きです。イタリアのワイン法では「DOCG」「DOC」「IGP」「Vino」と四つの格付けがあり、DOCGのワインが一番厳しい基準をクリアしているとお話しました。 しかしそのワイン法の枠を飛び越えてしまったのが、1960年~70年代に誕生したスーパータスカン(スーパートスカーナ)!スーパータスカンとはどのようなワインなのでしょう? そのポイントをまとめてみましたのでご覧ください。 1 トスカーナ州の主にボルゲリという地域で作られる、カベルネソーヴィニ

          イタリアワインを楽しもう⑩・・スーパータスカンとは?

          イタリアワインを楽しもう⑨・・イタリアのワイン法

          こんにちは、イタリアワインを愛してやまない ソムリエ T です。 今回はイタリアワインを知る上でおさえておきたいワインに纏わる法律の話 そんな難しいことはありません。 そもそも何故、ワインの法律が存在するのか? みなさん、例えば「キャンティ」というワインをご存知でしょうか? 「キャンティ」は、イタリア、トスカーナ州の決まった地域で作られるサンジョヴェーゼというブドウを主体で使った辛口白ワインです。 何故、ここまで明言できるのか?そう法律で決まっているからです。ヨー

          イタリアワインを楽しもう⑨・・イタリアのワイン法

          イタリアワインを楽しもう⑧・・旨くて安くて濃い赤ワイン。

          こんにちは、イタリアワインを愛してやまない ソムリエ Tです。 今回はイタリアの赤ワインに多い、濃くて、旨くて、なおかつお財布に優しい「旨安ワイン」についてご紹介します。 ポイントは下記の5つ 1 このタイプのワインはイタリア中南部のアブルッツォ州、そして南のプーリア州に多い。 2 ブドウは主に「モンテプルチァーノ種」「プリミティーヴォ種」「ネグロアマーロ種」 3 物価も含め生産コストが安い地域、また大量生産もできるので非常に廉価。(基本的に中部から南のワインのほう

          イタリアワインを楽しもう⑧・・旨くて安くて濃い赤ワイン。

          イタリアワインを楽しもう⑦・・ソアヴェとは?

          こんにちは、イタリアワインを愛してやまない ソムリエ T です。 突然ですが、皆さんが耳慣れているイタリアワインのフレーズは下記の3つではないでしょうか? ①バローロ ②キャンティ ③ソアヴェ ワインを知らなくても、興味がなくてもこの3つの銘柄は聞いたことがある!という方は多いのではないでしょうか?因みに①バローロはイタリア ピエモンテ州の偉大な赤ワイン。②キャンティはトスカーナ州の伝統的で最もポピュラーな赤ワイン。そして③ソアヴェとはヴェネト州の内陸で作られる白ワ

          イタリアワインを楽しもう⑦・・ソアヴェとは?

          イタリアワインを楽しもう⑤・・バルバレスコとは?

          こんにちは、イタリアワインを愛してやまないソムリエ Tです。前回に引き続き今回はバルバレスコについて、これだけは知っておきたいポイントをサラリとお伝えします。 バルバレスコの風景(画像は輸入業者様より) バルバレスコ Barbaresco とは? 1 バローロと並ぶ世界に誇る偉大なワイン。ただ生産者はバローロより少ない。 2 ネッビオーロというブドウを100%使う長期熟成する赤ワインという点はバローロと同じ。優れたバルバレスコも四半世紀以上の熟成に耐える。 3 最低

          イタリアワインを楽しもう⑤・・バルバレスコとは?

          イタリアワインを楽しもう⑥・・イタリアのスパークリングワイン

          こんにちは、シャンパン大好きのソムリエTです! でも「シャンパン」はフランス産。イタリアにはスパークリングワインはないのかって??そんなことはありません。イタリアにもスパークリングワインは沢山存在します。 はい、今日、知って欲しいのは下記の3つ。 1 イタリアではスパークリングワインのことを Spumante スプマンテと呼びます。 2 イタリア人はスパークリングワインも大好きです。沢山のスプマンテを造っています。輸出も好調!そのペースは右肩上がり!! 3 主な産地

          イタリアワインを楽しもう⑥・・イタリアのスパークリングワイン

          イタリアワインを楽しもう④・・バローロとは?

          イタリアワインを楽しもう③・・ピエモンテ州のワイン の続きです。因みに写真は筆者とバローロの作り手、G.Dヴァイラのフランチェスカ女史。バローロの畑。 バローロ Baroloとは? 1 イタリアを、いや世界を代表すると言っても過言ではない偉大なワイン。 2 ネッビオーロという長期熟成ワイン向きの黒ブドウから作られる。優れたバローロは四半世紀以上の熟成に耐える。 3 最低38か月の熟成(うち木樽熟成18か月)が法律で決まっている。 4 ピエモンテ州 アルバにある広大

          イタリアワインを楽しもう④・・バローロとは?

          イタリアワインを楽しもう③・・ピエモンテ州とそのワイン

          まずピエモンテ州とはどこ? イタリア北西部に広がるイタリアでもやや大きい州です。ピエモンテとは「山の麓」の意味で、その名の通りアルプス山脈の南側に広がっています北はスイス、西はフランスと国境を接しています。歴史的にみてもフランスとの繋がりが深く、長年この地を支配したサヴォイア王家はフランスのサヴォワ地方出身であることからフランスの影響が強い地域ですね。それは食文化にも多く表れています。州都はトリノ。そうトリノオリンピックの開催地です。 トリノの街、道行く人は皆キチンと

          イタリアワインを楽しもう③・・ピエモンテ州とそのワイン

          イタリアワインを楽しもう②・・概論2

          イタリアワインを楽しもう①・・概論1 からの続きです。できれば概論1から読んでいただけるとわかりやすいです。 そして今回だけはイタリアの州と主なブドウ品種を羅列しています。後からでも見返せるように作っていくつもりです。 イタリアワインの特徴 南北に伸びたイタリアの国土、20州全てでワインが作られており、その気候風土は多様で様々なワインが産まれています。ブドウ品種もイタリアしかないブドウ、いわゆる土着品種を多く使ってます。 またイタリアのワイン法も緩いところが多く、同じ

          イタリアワインを楽しもう②・・概論2

          イタリアワインを楽しもう①・・概論1

          まずは自己紹介 初めまして。ソムリエ Tと申します。本名は伏せておきますが大した有名人でもないので気にしないでください。 私は都内のイタリアンでソムリエをしている傍ら、2年前にワイン好きの友人とネットショップを開きました Sommelier Due ソムリエドゥーエ 「2人のソムリエ」という意味の造語です。ワイン好きの方は是非覗いてみてください。 さて、私は20年来ずっとイタリアワインと関わって生きてきました。イタリアにも何度も行きました。今回、すこしでも皆様にイタリア

          イタリアワインを楽しもう①・・概論1