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オフ・ザ・レコード

なんでもない話をしたくなった。なんでもないというか、誰かに話すような話ではないというか、でも 忘れてしまうには、ほんのすこし勿体無い気がしてしまう話。

飛行機に乗っているときの、地上の輪郭が見える時間がすきだ。あれを見るたびにわたしは、4年半前海外に行ったときのことを思い出す。あれが行きの便だったのか帰りの便だったのか忘れてしまったのだけれど、夜の飛行機、真っ暗の真ん中から見る地形の、人工的な灯りによる輪郭を、不覚にも綺麗だと思った。東京は明るくて嫌だと思ったことが何度もあるけれど、いまはあんまりそんなことはないかもしれない。ひとが集まる、会いたいひとにすぐ会える、会いたいと思ってくれたひとがすぐ会いに来てくれる、という事実しか無かったとしても、わたしには充分すぎる ここにいる意味だ。
余談だけれど、「新幹線に乗りたい。新幹線すき」と言ったら、「子供?」と言われたことがある。

春が終わるころから休業していた、だいすきなカフェがもうすぐリニューアルオープンするらしい。母親を連れて行ったこともあるし、友人を連れて行ったこともあるし、ひとりで行ったことももちろんある。そこに行くと200%の確率でお洒落な人間たちに囲まれることをわたしは知っているから、お気に入りのお洋服を着ていくと決めている。ハーフツインに巻き髪、とかしちゃう。9月なんてもっとずっと先だと思っていたのにな。オレンジのズコットは無くなってしまっただろうか。わたしの将来の夢はここでプロポーズされることです。無理かな。

きょうはいちにち引き篭っていた。きのうは洗濯も掃除もお仕事もなにもかもやり尽くしたのに、きょうはそういう日だった。そういう日もあるのだ。そういう日の方が多いかもしれない。怠惰だ。カーテンは半分開け損ねた。ゴミも捨て損ねちゃったな。昨日干したジーンズもきっと乾いている。洗濯物を畳むのはだいすきなのだけれど、チェストにしまうのが苦手だ。
ほろほろの心と体で徒歩2分のコンビニまで歩いて、好きなキャラクターのチョコレートを買った。パステルカラーのかわいい“メロンパフェ味”のそれを食べてから気が付いたけれど、わたしメロンパフェなんて食べたことがないな。メロンパフェ、どこで食べられる?もっとちゃんと秋の匂いがして、癒えたら、探しに行こうかな。

『トイレのピエタ』という映画がすき。「俺が苦しいから苦しいんだよ」とか、「勝手に死んでんじゃねえよ」とか、わたしの記憶にどかんと残る台詞が多い。RADWIMPSの野田洋次郎が出演しているから なんてミーハーな理由で観たのだけれど、本まで買ってしまうとは思わなかったな。
わたしはドラマや映画やアニメ、殆ど観ない(という話をすると じゃあ何をして生きてきたの?と言われる。一昨日も言われたし)からなのか、なにを観てもだいすきになってしまう。『SUNNY』『スウィングガールズ』『戦場のアリア』『百瀬、こっちを向いて。』『海月姫』『キャラクター』『ブレット・トレイン』『窮鼠はチーズの夢を見る』『愛がなんだ』『さくら』『太陽の末裔』『凪のお暇』『うみべの女の子』『ミュージアム』(あれ?結構あるな)

一昨日の夜あたりから狂ったように音楽を聴いている。

井上緑くんの『ノンフィクション』。なんでもかんでもSNSに記録しておきたくなってしまうわたしが、なんとなく自分だけのものにしたくて SNSには全く載せずにこっそり行った 昨年6月のワンマンライブで感動したやつ。

黒木渚さまの『Lighthouse』。つよさとやさしさ。異世界に生きるしたたかな女性だと勝手に思っている。わたしは男性芸能人にどハマりしたことがたぶん無くて、でもその代わりに憧れの女性がたくさんいる。渚さんのしたたかさに、サオリさんの言葉に、しほさんのクリエイティブに、もがちゃんや緋夏ちゃんの人間らしさに、かすちゃんのかわいらしさに、ななこちゃんの明るさに、千史ちゃんのおだやかさに、鹿の間ちゃんやアヤさんの美しさに、。(全員インスタグラムでフォローしているから もし気になったら 探してみたらいいよ)

PELICAN FANCLUBの『ディザイア』終始韻を踏み続けるのが最高に心地よくて一生ループしてしまう。あとは『三原色』のAメロの歌詞が終わっていないのに そのままBメロに入っていくところ、何度聴いても感動して、何度も聴き直してしまう。

吹奏楽有名曲のプレイリスト。『マードックからの最後の手紙』(1度も吹いたことは無いのにやたらと好き。音とタイトルからストーリーがくっきり見えるのだ)、『エル・カミーノ・レアル』と『天空の旅』(『仰げば尊し』というだいすきなドラマで使われていたやつ。木藤良先輩、格好良すぎてだいすきだった)、『士官候補生』(中学の体育祭の入場曲。最後の方のハイトーン続きのところ、疲れ過ぎて最後までちゃんと吹けたことは無かった)、とか。あとはWinds Scoreの『魔女の宅急便メドレー』も。あ、Canadian Brassの『Viva La Vida』も学生のとき吹いたけど、へたっぴなりにおもしろい楽譜で好きだったな。
学生のテスト期間、歌詞がある曲は思わず歌ってしまうからという理由で 部屋でかけていたのは好きな映画のサウンドトラックか吹奏楽曲だった。

もっと秋になったら『あの秋とスクールデイズ』に酔いたい。いまはまだ『夏の恋人』『花鳥風月』あたりにいる。あ、そういえばわたしは、福岡で焼き鳥とビールを飲み込みながら、『ムーンライトステーション』を思い出していた。そうか、わたしの日常には音楽が刷り込まれている。

ここまで書いたところで、部屋が暗くなってきたので電気をつけました。明るくて驚いた。疲れたので、ここまで。なんでもない日を言葉にして、ファンという全肯定してくれる愛すべきあなたへ晒すことで、無理矢理価値を貼りつけようとしてみました。たまにはこんな意味の無い記事も、どう?

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