ツクヨミ ケイコ

SOMOSOMOというグループで歌ったり踊ったり作詞をしたりしています。言葉と音楽、エ…

ツクヨミ ケイコ

SOMOSOMOというグループで歌ったり踊ったり作詞をしたりしています。言葉と音楽、エンターテインメントをこよなく愛している。

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CDが売れない時代にCDを出すということ

学校が辛くてたまらなかった頃 毎週金曜日は学校帰りにタワーレコードに寄ってから帰る、というご褒美を決めていた 予約していた新譜を受け取ったり それに加えて数量限定の特典を受け取ったり インストアライブの参加券を受け取ったり ラジオでたまたま聴いて惚れた曲のCDを探したり 目についた試聴機の音楽を聴いてみたり アイドルになった同じ中学の先輩のCDを探してみたりもした オンラインショップを開いて欲しい商品を片っ端からカートに入れて合計金額を見て肩を落としたり 買ったCDは必

    • まだまだ夢で、終わらんよっ

      それまで好きだったアイドル文化から 邦ロックに嗜好が変わりゆくころ、親友に言われた「けいこと並んで歩きたくない、比べられるから」を皮切りに、わたしはめっきりアイドルや女の子のカルチャーから離れてしまった。 かわいいなんてしょうもない!アイドルなんて!自分で作詞作曲をするわけでもないのに。ただかわいいだけがなんだ。かわいくて何になる! 学校の女子トイレの水道、鏡の前を占領して校則違反の化粧をしている女子に心のなかで舌打ちをして、ゴミ箱からこぼれ落ちたアイシャドウチップを踏み

      • 大好きなバンドのメンバーが、「未だにどんな演出よりもボーカルの歌に感動する」というような発言をしていたことを、最近よく思い出す。比べるようなものでは無いのかもしれないけれど、未だにわたしは、わたしが書いてきたどんな言葉よりも、ライブ中のメンバーに感動する。

        • 1年

          4人のメンバーとプロデューサーだけで事務所を独立してゼロどころかマイナスからのスタート地点に立ったとき、なんとかSOMOSOMOというグループを売れさせなくてはいけない、新しい力を加えよう、と新メンバーを入れることになった時のこと。 過去のnoteを見れば分かることも多いから、ここでまた繰り返し事細かに書くことはしないけれど、約1年前までに紆余曲折を経たわたしたちは完全に疲れ切ってしまっていた。 それでも、疲れ切って働かなくなった脳みそですらも、『SOMOSOMOをこのメン

        • 固定された記事

        CDが売れない時代にCDを出すということ

        • まだまだ夢で、終わらんよっ

        • 大好きなバンドのメンバーが、「未だにどんな演出よりもボーカルの歌に感動する」というような発言をしていたことを、最近よく思い出す。比べるようなものでは無いのかもしれないけれど、未だにわたしは、わたしが書いてきたどんな言葉よりも、ライブ中のメンバーに感動する。

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          in/output

          ルームシューズが汚れていた。 約一年半前に一人暮らしを始めたとき、お気に入りのブランドで買ったルームシューズを愛用している。本体はグレーで、甲に大きな白いリボンが着いている。 同じようなデザインのものを探そうと思えば、もしかしたら見つかるかもしれないのだけれど、『あのかわいいお気に入りのブランドで買った』という事実そのものが相まって、より一層愛おしく感じられる。わたしが何か物を手にするとき、そうやって物を愛せる理由がひとつでも多い方を選ぶ。 朝起きてベッドから出た瞬間から

          心がぽきぽきと折れてしまったわたしのこと、面倒臭いとか思わずに、見捨てないで優しくしてくれた人のこと、ずっと大事にしなくては、というか、大事にしたいなと、大事だなと思った。悲しい経験をすること、悲しいけれど、得られるものがあまりにも多すぎる。

          心がぽきぽきと折れてしまったわたしのこと、面倒臭いとか思わずに、見捨てないで優しくしてくれた人のこと、ずっと大事にしなくては、というか、大事にしたいなと、大事だなと思った。悲しい経験をすること、悲しいけれど、得られるものがあまりにも多すぎる。

          noteを書かなきゃな、書きたいな、と思って、1ヶ月以上経っちゃった、わたしってこんなふうになっちゃうこと、あるんだなあ https://youtu.be/8bZlVk5f3QQ?si=i8bdVczf8Itwo9MW

          noteを書かなきゃな、書きたいな、と思って、1ヶ月以上経っちゃった、わたしってこんなふうになっちゃうこと、あるんだなあ https://youtu.be/8bZlVk5f3QQ?si=i8bdVczf8Itwo9MW

          活動再開から1年。マイナスからの再スタート、なめんな!

          わたしたちSOMOSOMOは、先日12月25日に無事、活動再開から1年を迎えました。 アイドルになること、アイドルでいること、デビュー1周年、2周年、3周年、4周年を迎えられたこと、当たり前にそのどれもが大切な節目なのだけれど、『活動再開から1年』なんてものは特になかなか経験できるものではないような気がして、残しておかなくてはと思いました。 ここから先は、わたし自身わたしたち自身が忘れないための備忘録であり、SOMOSOMOというグループをまたひとつ愛してもらえる理由であれ

          活動再開から1年。マイナスからの再スタート、なめんな!

          スランプ強行突破ストラテジー

          すらんぷ、だなんて言うのも気が引ける。 その言葉を使っていいのは本物のプロフェッショナルだけな気がしてしまう。 脳みそで時折顔を覗かせる偉そうな顔も知らぬ誰かが、「もともとおまえには才能が無いだけだ」と足を組んでこちらを見据えているような気分になる。うるさいよ、分かっているよ、だから無い才能は努力でカバーしなくちゃいけないのも分かっているのよ、でも仕方がないじゃない、うまく脳みそが動いてくれないんだもの。 わたしには 言葉がうまくでてこない時期、というものがたびたびあって、

          スランプ強行突破ストラテジー

          だいすきなひとに、「私も寄り添うタイプの人だけど、けいこちゃんはすごく寄り添うよね〜私はこれほどじゃないと思う」と言われて嬉しくなって、わたしがひとに寄り添うエピソードを話してしまったりした

          だいすきなひとに、「私も寄り添うタイプの人だけど、けいこちゃんはすごく寄り添うよね〜私はこれほどじゃないと思う」と言われて嬉しくなって、わたしがひとに寄り添うエピソードを話してしまったりした

          『動員重要』で冷めさせたりなんかしないからさ

          「アイドルが『動員重要ライブです』っていうと冷める」という話、聞いたことある?もしくは思ったこと、ある? 4年前にデビューしてからずっと、わたしは『動員重要ライブ』という言葉を極力避けてきました。じぶんたちのことをライブアイドルと名乗るのだから、ライブに優劣をつけてはいけない、と。たくさんあるなかのひとつのライブを『動員重要』だと言うことは、それを『優』として それ以外を『劣』とすることだ、と。 でも きょう そうじゃない、と、明確に思いました。 チケットが即完したデビ

          『動員重要』で冷めさせたりなんかしないからさ

          オフ・ザ・レコード

          なんでもない話をしたくなった。なんでもないというか、誰かに話すような話ではないというか、でも 忘れてしまうには、ほんのすこし勿体無い気がしてしまう話。 飛行機に乗っているときの、地上の輪郭が見える時間がすきだ。あれを見るたびにわたしは、4年半前海外に行ったときのことを思い出す。あれが行きの便だったのか帰りの便だったのか忘れてしまったのだけれど、夜の飛行機、真っ暗の真ん中から見る地形の、人工的な灯りによる輪郭を、不覚にも綺麗だと思った。東京は明るくて嫌だと思ったことが何度もあ

          オフ・ザ・レコード

          🎞

          だいすきなシンガーソングライターさんがむかーーし歌っていたオリジナル曲、音源はリリースされなくて唯一公開されていたSoundCloudも無くなってしまって、でもかわらずだいすきで、でもここ数日メロディが思い出せなかったのだけれど、いまふと思い出せたので…備忘録です

          好きなひとがいなくなったと知った日も わたしはステージに立っていた

          ことが、ほっとしたような ショックのような なんとも言えない気持ちになった。 こんなあまりにも個人的すぎる感情をわざわざ記事にして公開しなくてもいいような気もするのだけれど、忘れないようにいつか思い出せるように、残しておこうと思います。いつかのわたしへ、そして それがどんなに大きくてもどんなに小さくても、誰かへの愛を持つ誰かへ。 ずっとこっそりとってもだいすきで 憧れていて 尊敬している女の子のクリエイターが亡くなった。 あの子の作るものがとにかく好きだった。そしてな

          好きなひとがいなくなったと知った日も わたしはステージに立っていた

          好きなひとが幸せなのが幸せで、好きなひとが苦しいのが苦しくて、だから知らないとこで苦しんでたら寂しくて、そのくせに苦しいって教えてくれても上手く言葉をあげられなくて、でもあまりにも無責任なのは分かっていても、生きていてって思ってしまうどうしても、できることなんかなんにもないのに

          好きなひとが幸せなのが幸せで、好きなひとが苦しいのが苦しくて、だから知らないとこで苦しんでたら寂しくて、そのくせに苦しいって教えてくれても上手く言葉をあげられなくて、でもあまりにも無責任なのは分かっていても、生きていてって思ってしまうどうしても、できることなんかなんにもないのに

          アイドルが言う「みんな大好き」なんてお世辞だと思っていたのだけれど

          そんなことなかったです、まったく。 2023年7月1日、わたしたちSOMOSOMOというアイドルグループが そしてわたしツクヨミ ケイコというアイドルが、デビュー4周年を迎えました そしてその当日は 渋谷WOMBにて4周年記念ワンマンライブ『百折不撓』を開催、チケットは追加分も含め全て完売いたしました ああ、もう、ほんとうに、もう、ほんとうに ほんとうに ありがとうございました 学生時代 わたしは 鉄仮面、だなんて言われていたときがありました くすくす アイドルになる前の

          アイドルが言う「みんな大好き」なんてお世辞だと思っていたのだけれど