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かわら版No.33 これからのまちの議会改革(意見交換会について)

いつもお読みいただきありがとうございます。

2月1日~2日で米沢市議会広報広聴委員会の視察で、兵庫県丹波市を訪問してまいりました。昨年の改選後の米沢市議会広報広聴委員には私を含む4人の新人議員全員が所属し、より開かれた議会、議会と市民の皆さんとがより身近なものとなるように努めています。

具体的には、米沢市議会PR班をつくり、昨年の10月には山形大学工学部で開催される学園祭に意見交換ブースを設けさせていただいたり、今年1月末には米沢市役所の市民ホールに市民の皆さんとの意見交換の場を設けさせていただいたりと、まずはタッチポイント(市民の皆さんと議会をつなぐ接点)づくりを実施させていただきました。とても和やかな雰囲気で、市政課題やまちづくり、様々な思いやご意見をお聴きすることができました。

目標イメージは、個人的には、フレデリック・ワイズマンの『ボストン市役所』のような “ようこそ、市民のための市役所(議会)へ” このような雰囲気の醸成がなされればいいなと思います。

このような取組をする中で、近年議会の広報広聴委員会として“より開かれた議会”の取組に努める先進自治体があるということで兵庫県丹波市を訪問しました。人口約60,000人、丹波三宝と呼ばれる「丹波栗」「丹波黒大豆」「丹波大納言小豆」の特産品で有名な、山間(やまあい)のまちです。

兵庫県丹波市議会では、市民との意見交換会(井戸端スタイル)を実施しています。議員を班分けし、市民の皆さんから聞き取った意見を分野別に整理し、担当委員会が4つの対応レベルに分類しているとのことでした。以下がその分類です。
①市行政に対する特に重要な要望・提案等で、市長に文書で報告を行い、回答を求めるもの
②市民からのご意見として市長へ伝達するもの
③委員会として調査を進めるもの
④内容を確認しすべての議員で共有するもの
①②は、市当局から市民の皆さんへ結果が公開されます。③は、議会の担当委員会が調査・研究し、その必要性において市当局へ提言・提案され、市当局は 検討・実施をし、市民の皆さんへアウトプット・報告がされます。④は、広報広聴委員会の広報誌の議会だよりに掲載され、市民の皆さんにも情報共有されます。

米沢市議会では、市民の皆さんとの意見交換の内容を丹波市議会ようにフローチャート(flowchart, 流れ図)化して仕組化するまでの現状にはありませんので、丹波市議会の取組は今後とても参考になると思います。

この他丹波市議会では、広報広聴委員会が議会だよりを編集し、各常任委員会の副委員長は必ず広報広聴委員会に所属するなど、議会の取組を効率的かつ的確に市民の皆さんに伝えるための制度的工夫があったり、丹波市議会ミライプロジェクトとして地元にある3つの高校とその学生を対象とした主権者教育のワークショップを議会と地元の大学と大学生がイニシアチブをとって実施していたりと、積極的な議会活動が実施されていました。

丹波市議会では、広報広聴委員会がとても重要な委員会として意識され、委員長をはじめとする各議員がそれを理解していると強く感じました。

議会をどのようなみらいに向けて、その体制や活動を強化していくのか、どのようなイメージや雰囲気、議会風土を醸成していくのか、議会人としてこれからのまちの議会改革が問われています。

この度も最後までお読みいただきありがとうございました。

からら版No.33


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