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かわら版No.40 令和6年度米沢市一般会計予算の成立とその見立て

いつもお読みいただきありがとうございます。米沢市議会3月定例会最終日において、令和6年度米沢市一般会計予算が賛成多数で可決成立しました。令和6年4月より新しい新年度がスタートします。

私佐野は、当該予算案について賛成討論を致しました。以下全文です。

議第31号令和6年度米沢市一般会計予算について、賛成の立場から討論致します。

令和6年度の一般会計予算は、前年を大きく上回る財源調整基金等の取崩し、前年実績を大きく上回るふるさと納税など、財源に不安の残る内容です。ふるさと納税は、制度や社会状況によってもその歳入額が左右されるものであり財源として不確定かつ不安定な側面があります。より安定的な財源と新たな歳入の確保に向けた取組を強く期待をします。

もっとも、令和6年度から新しく実施される学校給食無償化は、子育て世帯の可処分所得を増やし、広く子育て世代を支援するものであり、その政策的効果は一定の理解ができるものです。この点、昨年の市長選を経て新市長のもと新たに前に進み出そうとするこの転換期は本市にとって重要な時期です。まちの成長の分水嶺は、住み暮らす市民が、関心や興味を寄せる人々が、このような転換期において期待と希望を持てるかどうかがとても重要なのです。

令和6年度の当該予算は好循環の米沢のためのスタートアップ、シンボル的な意味を持ちます。この熱量の高い令和6年度予算を米沢の未来へ向けた最初の一歩であることに鑑みれば、財源に不安は残るものの、なお一層の期待を込めて賛成するものです。

令和6年3月22日米沢市議会最終日
佐野洋平・議第31号賛成討論(2時間14分~)

令和6年3月22日米沢市議会最終日

上記発言のとおり、財源に不安が残ります。しかし、私を含めこれを米沢市議会議員は賛成多数(爽風会の3名は反対)で可決成立させました。信任を与えました。重い重い責任だと思います。

予算特別委員会の質疑で理解しましたが、米沢市の政策は、特にふるさと納税やシティプロモーションは、数学の証明問題に例えるなら、証明過程を飛ばして答えだけが書いてある状態です。

今後は、令和6年度米沢市一般会計予算は、本当にこのまちにフィットした政策になっているのか、好循環の米沢につながるのか、厳密に政策的効果を検証していく必要があります。働きかけを通じて活きた予算にしていく必要があります。

議員として初めての米沢市一般会計予算の議決がこのように重く責任のあるものだと実感しました。政治は米沢市の生き死にを決めます。判断を間違えれば市民生活は減退し民間資産は失われます。議員であるからには、情熱と冷静な判断力の二つを一つの魂の中でしっかりと結びつけ全身全霊で政治に向かいたいと思います。

この度も最後までお読みいただきありがとうございました。

かわら版No.40

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