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笑いのカイブツ

笑いのカイブツ

2024年1月 映画館にて鑑賞

菅田将暉と岡山天音が出るなら間違いはないと思った。結果間違いなかった。

ストーリーは、のちに放送作家になるハガキ職人だった主人公の苦悩を描いている。
ケータイ大喜利、劇場作家、ハガキ職人と経て、オードリーANNの有名リスナーとなる。若林の推薦で放送作家となったが人間関係が苦手で辞めてしまう。
治安の悪い菅田将暉さんを2024年に拝むことができるこの上ない幸せ。大阪のガラの悪いにいちゃん華奢すぎる(羨ましい)。


岡山天音さん同世代なのに20歳前後の演じ方すごかった。才能はあるのに人間関係が壊滅的で思ったことを口に出してしまったり自己主張できなかったり、自分と少し重なるところもありつつ。20代前半の苦悩の濃縮還元を更に煮詰めたようなドロドロさ。自分の美学は決まってる。実現できそう。でも自分の美学を築き上げるスキルが足りなくてもどかしい。観ているといまだに自分はそんなことがあったりなかったりでこんな歳まで何をやっているのか自己嫌悪にもなる。結局どんな仕事も対人が一番難しい………他人と関わるのって難しい。
憧れの場所が自分の居場所になるわけじゃない。憧れはそのままでの良かったりするのか。

菅田将暉も岡山天音も仲野太賀も演技が本当に好きすぎる。
トップコート、ユマニテ、スターダスト、最高。

オードリーのライブの最後のネタで自分の描いたネタを見るシーン。今までは目標物対象物に突き進んでいたけど、やっと自分の描いたネタをオードリーがやっているところを見て、自分と向き合うことを始めたシーンだったのかな。

半生を描く映画なので結末という終わり方ではなかった。後味があまり良くない映画が好き。前情報ほぼ入れずに観たので凄く良い体験になった。


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